...もっともここでリッターは水素二原子より成るH2について計算したのであるが...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...着後直に前記各國人から成る社會主義乃至無政府黨的團體を歴訪して非常に歡迎されたものだ...
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...詩成ると共に、二子至る...
大町桂月 「春の筑波山」
...一度出た門を急に後退(あとかへ)りをして厄介ついでに成るべく人の好ささうな教授連に紹介やら保証やらを頼み廻つてゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...どの狂言にも代々の名優の工夫に成る一定の扮装(ふんそう)...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...或評者は此矛盾を以てイーリアスが同一作者の手に成るに非ずといふ一論據と爲す...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...成るべくこっそりする...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...今更に概念内容を離れて空間表象そのものの内容に来るならばそれは本来成る絶対的な表象内容であって...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...傍観者の態度に甘んずる学者の局外の観察から成る規則法則乃至(ないし)すべての形式や型のために我々生活の内容が構造されるとなると少しく筋が逆になるので...
夏目漱石 「中味と形式」
...成るといつたら嘘(うそ)は無いが...
樋口一葉 「たけくらべ」
...蓮葉(はすは)を罷(や)めて優に艶(やさ)しく女性(にょしょう)らしく成る筈(はず)もなし...
二葉亭四迷 「浮雲」
...屯田兵士の編制の成るまで...
本庄陸男 「石狩川」
...成るべく早くしようと思つてゐるんです...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...成る程……そこで四人の子供を左右に引連れた猛獣天女が...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...成る程ねえ……...
夢野久作 「近眼芸妓と迷宮事件」
...硯に向はぬ事も久しく成るのだ...
横瀬夜雨 「花守」
...成るか成らぬか」彼は自分を知っている...
吉川英治 「私本太平記」
...成るか成らぬかの極めて危険な状態にも立ち至るだろう...
吉川英治 「新書太閤記」
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