...二号標題(みだし)で成るべく景気をつけて書いて呉れ給へ...
石川啄木 「病院の窓」
...二十五隻から成る主力艦隊の巨砲の標的となっては...
海野十三 「地球要塞」
...成る程、これでは冷える訳だ、かうして二時間もうづくまつてゐたら、風邪を引いてしまふかも知れない...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...成るだけそつちを見ないやうにした...
田山録弥 「モウタアの輪」
...成る程他人の業績をそのまま無批判に受けとることはどのような場合にも許されないが...
戸坂潤 「科学方法論」
...「成る程」と、いって、人々は、紙を、つぎつぎに廻した...
直木三十五 「南国太平記」
...或は幾百圓と云ふやうに成るであらう...
新渡戸稻造 「教育の目的」
...ある本性から成ることがわかる...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...親子の間を成る丈(た)け離れぬようにする計(ばか)り...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...細かな文字がぎつしり詰つたテキストの一行々々をお拾ひに成るのは昔の錬金道士の有つた忍耐がなくては耐へられない苦難だと存じます...
牧野信一 「〔婦人手紙範例文〕」
...しかしそれが一朝水に潤えば忽(たちま)ち復(ま)た原(も)との膨れた形ちと成るが...
牧野富太郎 「植物記」
...百合十句忽(たちま)ち成る...
正岡子規 「病牀六尺」
...成るべく長く辛抱して...
正宗白鳥 「新婚旅行」
...上流の人とても佳作が成るわけではないが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...成る程……」その時に一知の背後(うしろ)の中(なか)の間(ま)でマユミがオロオロ泣出している声が聞えた...
夢野久作 「巡査辞職」
...……あとで家探(やさが)しまでしてみたそうですが……」「……成る程...
夢野久作 「復讐」
...」成る程忙がしいことだと思ふと彼はをかしくなつて笑ひ出した...
横光利一 「悲しみの代價」
...何に成るつもりかね」ぼくは大真面目で「絵かきになりたい」と答えた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
便利!手書き漢字入力検索