...時好に投ずることのみを目的としてゐる作者は別として...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...我我の利益を擁護せぬものに「清き一票」を投ずる筈はない...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...敵に爆弾を投ずる爆撃機の任務は固より重大であるが...
石原莞爾 「最終戦争論」
...革命階級(すなはち將來をその手の中に握つてゐる階級)に投ずる...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...僕などはとうてい何人に向っても石を投ずるの権利はない...
大杉栄 「獄中消息」
...低級の読者の多い明治の社会の趣味に投ずることが出来た...
田山録弥 「尾崎紅葉とその作品」
...わが手に神明の投ずるものは一として...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...智者は機に投ずるを貴ぶ...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...而して其来り投ずるものは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...彼はあたかも深淵(しんえん)に身を投ずるがごとく暗夜のうちにつき進んだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...進んで身を渦中に投ずるか...
平出修 「計画」
...投者(ピッチャー)は打者に向って球を投ずるを常務と為(な)す...
正岡子規 「ベースボール」
...打者の打ちたる球を遮(さえぎ)り止め直ちに第一基に向って投ずるを務(つとめ)とす...
正岡子規 「ベースボール」
...好事者の好に投ずるものが十の八九に居る...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...なお筆を投ずるに忍びない...
森鴎外 「渋江抽斎」
...私は「書後」の筆を投ずるに臨(のぞ)んで敬(つゝし)んで君の健康を祝する...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...ただし「魚鳥の肉を火に投ずるときは...
柳田国男 「山の人生」
...その心に投ずることを心がけたのであろう...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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