...さては我をこの橋上より身を投ずる者と思いてかくねんごろには言わるるよと心付きて恥(はず)かしく...
饗庭篁村 「良夜」
...革命階級(すなはち將來をその手の中に握つてゐる階級)に投ずる...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...敗れて地獄に投ずるものは独人か日人かというが如き意見を述べているが...
大隈重信 「列強環視の中心に在る日本」
...襲撃目標の首相官邸や政党本部に爆弾を投ずるといったところで...
高見順 「いやな感じ」
...いますぐ政治運動に身を投ずる者の憂国の至情もわかるが...
太宰治 「惜別」
...必ずしもいますぐ政治の直接行動に身を投ずる必要は無い...
太宰治 「惜別」
...ある光を投ずるにちがいないと私は考えますが...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...失敬だがその某会社とかに三万円を投ずるよりも...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...然らずむば憲政本黨に投ずるの外ある可からず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...どしどし破壊して泥の中に投ずるがいい...
豊島与志雄 「偶像に就ての雑感」
...彼らの輝きはその従者らに紅の光を投ずる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...一般の人の弱点嗜好(しこう)に投ずると云う大きな意味で...
夏目漱石 「道楽と職業」
...打者の打ちたる球を遮(さえぎ)り止め直ちに第一基に向って投ずるを務(つとめ)とす...
正岡子規 「ベースボール」
...農業国がその増加資本を引続き主として土地に投ずる限り...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...しかしより多量の肥料と労働を投ずることが出来ればこれは極めて大きな改良の余地があるものである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...それを獲得するに必要な労働を投ずる気になりさえするならば...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...その心に投ずることを心がけたのであろう...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...すなわち世間的価値の無意義を観じて永遠の価値の追求に身を投ずることを...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??