...時好に投ずることのみを目的としてゐる作者は別として...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...2赤兒を豺狼の群に投ずるは愚人の事である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...読者に投ずることが出来なかったのである...
淡島寒月 「明治十年前後」
...一たび鈎を投ずるを惜むこと金の如く...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...いよいよ大海に投ずる手筈となっているのであります...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...停まるが早いか駅々から故国にほんへ懐しい便りを投ずる...
谷譲次 「踊る地平線」
...火中に油を投ずるがごとく...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...賛成でも不賛成でもない白票を投ずるかの他はないのである...
戸坂潤 「社会時評」
...もし文芸界に身を投ずるとしたならば...
豊島与志雄 「愉快な話」
...それは刑罰がそれを受けたる者を投ずる社会的の酷薄なる夜である...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...すなわち世の嗜好(しこう)に投ずると一般の御機嫌(ごきげん)を取るところがなければならないのだが...
夏目漱石 「道楽と職業」
...当時の好みに投ずるためにはまことに満点的であったと言ってよい...
野村胡堂 「楽聖物語」
...この社説が果して人気に投ずるやら...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...われは意気相投ずるを待って...
福田英子 「妾の半生涯」
...走者(ラナー)の第三基に向って走る時球を第三基人に投ずると...
正岡子規 「ベースボール」
...それを獲得するに必要な労働を投ずる気になりさえするならば...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...けだし地主が彼れの土地に多額の貨幣を投ずるか否かは...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...我国の貧弱な土壌の耕作から資本を引去ってそれをより有利な職業に投ずる時を与えんがために...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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