...我我の利益を擁護せぬものに「清き一票」を投ずる筈はない...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...右手に握れる彼の宝典『世界政策』の一冊をさへ寸裂して河中に投ずるに至り...
石川啄木 「閑天地」
...おのれの面上に汚き石を投ずる...
太宰治 「もの思う葦」
...一時の方便にもせよ弓矢を捨てゝ座頭の群に投ずる事は心外であると思ったけれども...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...ある光を投ずるにちがいないと私は考えますが...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...わが手に神明の投ずるものは一として...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...智者は機に投ずるを貴ぶ...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...然らずむば憲政本黨に投ずるの外ある可からず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...必要なら僕をもいっしょに投ずるがいい……...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...人は自然に向かって一度手袋を投ずるときには...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...だれでも昼に相反するものの中に身を投ずる者は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...箇々の顔に一瞥(べつ)以上を投ずることはできなかったが...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「群集の人」
...部員の全部を挙げてこのリィド事件に投ずるをも辞せない覚悟である...
牧逸馬 「土から手が」
...いま西洋に於ける年代計算に眼を投ずるならば...
三木清 「歴史哲學」
...金を泉に投ずるに水皆湧き熱し竜王懼れ金を出して皆還(かえ)したとあり...
南方熊楠 「十二支考」
...今日万金を投ずるあの茶器は...
柳宗悦 「民藝四十年」
...それに万金を投ずる者があると知らせたら...
柳宗悦 「民藝四十年」
...声を弄(もてあそ)び節を崩してまで人気に投ずるは以ての外ときめつけた上...
山本笑月 「明治世相百話」
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