...一たび鈎を投ずるを惜むこと金の如く...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...漆(うるし)の膠(にかわ)に投ずるが如くに為り得ぬ...
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...たそがれの蔭りの石段を下りて男の肘に投ずる...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...唯逃亡の際物を投ずるの一条は...
高木敏雄 「比較神話学」
...必ずしもいますぐ政治の直接行動に身を投ずる必要は無い...
太宰治 「惜別」
...而して其來り投ずるものは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...私が石を投ずる以前の有様と...
豊島与志雄 「悪夢」
...どしどし破壊して泥の中に投ずるがいい...
豊島与志雄 「偶像に就ての雑感」
...型にのみさう/\資本を投ずる譯には行くまい...
豊田喜一郎 「プレスの操作に手工業を加味」
...一片の唐墨に千金を投ずるという話もこれでは嘘ではないと思った位であった...
中谷宇吉郎 「寅彦夏話」
...この曲は今日といえども相当難解で一般人の好みに投ずる甘美さなどはない...
野村胡堂 「楽聖物語」
...物好きな婦人方の人気に投ずるところなのだ……」「それで……」深山茂の顔には...
野村胡堂 「判官三郎の正体」
...一方には脱走して賊軍に投ずるがあるかと思えば...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...これより第二基に到(いた)らんとするには投者(ピッチャー)が球を取て本基(の打者(ストライカー))に向って投ずるその瞬間(しゅんかん)を待ち合せ球手を離るると見る時走り出すなり...
正岡子規 「ベースボール」
...走者(ラナー)の第三基に向って走る時球を第三基人に投ずると...
正岡子規 「ベースボール」
...または報酬が必然的に遠い先のことでありまた当てにならぬ用途に多量の資本を投ずる意思がないかの...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...投ずるに金銀を以て皆然(しか)り...
南方熊楠 「十二支考」
...いたずらに我々の精神を混乱と不安のなかに投ずるばかりである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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