...懶(ものう)さうな眼は何時までも...
芥川龍之介 「山鴫」
...書読むも懶(ものう)し...
石井研堂 「元日の釣」
...女教師の背なる壁の掛時計が懶うげなる悲鳴をあげて午後三時を報じた時...
石川啄木 「雲は天才である」
...懶気(ものうげ)な...
石川啄木 「葬列」
...その周囲(まはり)の物懶(ものう)げな...
相馬泰三 「新らしき祖先」
...あるひは容器の蓋を開くの懶(ものう)きに絶えずとしてしかせしならんが如く見ゆ...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...懶けたとてさほど差支えはなかった...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...懶(ものう)さに息もたえだえになってるかのような泉が...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...――この人は恐ろしく懶け者だ...
豊島与志雄 「囚われ人」
...懶け者の自信に過ぎない...
豊島与志雄 「囚われ人」
...懶惰(らんだ)なる者...
正岡子規 「俳諧大要」
...画家は多くはその性疎懶(そらん)にして人に頼まれたる事も期日までに出来るは甚だ少きが常なり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...懶(もの)う気であった...
松永延造 「ラ氏の笛」
...家人駆我懶...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...これから二人でどこか山奥の方へ行ってすっかり懶(なま)けるのだね...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...現在に懶怠(らいだ)な人物などは...
吉川英治 「折々の記」
...何となく気懶(けだる)くもあったので...
吉川英治 「親鸞」
...それ自身が懶(もの)うくなって来た...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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