...からだはなんのわけもなくだるく物懶(ものう)かった...
有島武郎 「或る女」
...僕は「最も懶惰なる山男」で...
石川欣一 「可愛い山」
...性来の狷介と懶惰とズボラとが文壇にも累をなし...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...懶惰を極めた安逸生活といかに似合ひの相棒であるかを明示した...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...名誉ある懶惰に耽っている有様でありました...
太宰治 「老ハイデルベルヒ」
...海面が懶(ものう)げに揺れる...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「グーセフ」
...頭が懶くなつて来た...
徳田秋聲 「籠の小鳥」
...いわゆる「死已(すで)に名無く生また懶(ものう)し...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...そうした懶惰な認識に仮睡を与えることが道義的感触の役目となる...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...快い懶(ものう)さに浸されていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...――私は、おそらく幼年時分からの習慣通りに、週期的に襲はれるモノマニアが嵩じて、いつもの神経衰弱にかゝつてゐたに相違ない、眼に映る様々な物象が己れの悪い心境にのみ関聯して、悉くが否定と「あやふや」と、懶惰と、白つぽい怖ろしさとの奈落に沈んで行くのが常だつた...
牧野信一 「毒気」
...歸國させるといふことを考へるのも懶(ものう)くなツた...
三島霜川 「昔の女」
...あるいは天寒く鶏懶(ものう)ければまさに旦ならんとするに至っていまだ鳴かず...
南方熊楠 「十二支考」
...懶身碌々任人論...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...懶惰人(らんだじん)が頗る多いが...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...至って懶惰(らんだ)な人間です...
吉川英治 「三国志」
...「骨髄にまで沁みこんで来た半生の懶惰(らんだ)や悪の垢を洗いそそぎ...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...――勉(つと)めない人が自ら懶惰(らんだ)をなぐさめてそういうのですよ」「……いや...
吉川英治 「宮本武蔵」
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