...からだはなんのわけもなくだるく物懶(ものう)かった...
有島武郎 「或る女」
...横笛はさも懶(ものう)げに...
高山樗牛 「瀧口入道」
...倦怠、たゞ寒く、たゞ懶し...
種田山頭火 「其中日記」
...何をするのも懶いがまたじっとしても居れなかった...
豊島与志雄 「愚かな一日」
...「懶(なま)け者だね!」と彼は快活に言った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...すべてのやり直しはさらにいかほど懶いことであろう! それは人の気を狂わせるようなものだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...激しい愛情の時期と懶(ものう)い冷淡の時期とが交々(こもごも)やってきた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...私は懶惰者でその原稿を預かつて置いて訂正しなかつたため...
内藤湖南 「大阪の町人學者富永仲基」
...「何だ」竜之助は懶(ものう)げな返事をします...
中里介山 「大菩薩峠」
...先天的に懶惰であつたりする男が...
萩原朔太郎 「所得人 室生犀星」
...懶怠(なまけ)られては困(こま)るけれど...
樋口一葉 「われから」
...懶け癖がついて、日長一日のろのろしている...
牧逸馬 「ロウモン街の自殺ホテル」
...懶惰(らんだ)の状態が...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...されど枕擡(もた)ぐることも懶くて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...動くことも懶ければ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...懶レ学樊川張水嬉...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...私の懶惰(らんだ)を打ッて下すったお師匠さまが...
吉川英治 「私本太平記」
...三郎は懶惰(らんだ)の性らしい...
吉川英治 「私本太平記」
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