例文・使い方一覧でみる「懶」の意味


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...女教師の背なる壁の掛時計がうげなる悲鳴をあげて午後三時を報じた時...   女教師の背なる壁の掛時計が懶うげなる悲鳴をあげて午後三時を報じた時の読み方
石川啄木 「雲は天才である」

...しばらく(なま)け癖がぬけなかった...   しばらく懶け癖がぬけなかったの読み方
徳田秋声 「黴」

...凡てをく見送ってしまう...   凡てを懶く見送ってしまうの読み方
豊島与志雄 「意欲の窒息」

...俺はもう口を利くのもくなった...   俺はもう口を利くのも懶くなったの読み方
豊島与志雄 「どぶろく幻想」

...今では却て身動きするのも(ものう)いやうな不健全の快感に人を陷入れる...   今では却て身動きするのも懶いやうな不健全の快感に人を陷入れるの読み方
永井荷風 「新歸朝者日記」

...本堂の方(かた)に木魚(もくぎょ)叩く音いとも(ものう)し...   本堂の方に木魚叩く音いとも懶しの読み方
永井荷風 「葡萄棚」

...しかし疎(そらん)なるわたくしは今日の所いまだその蒐集(しゅうしゅう)に着手したわけではない...   しかし疎懶なるわたくしは今日の所いまだその蒐集に着手したわけではないの読み方
永井荷風 「向嶋」

...世上の文学雑誌にわが身のことども口ぎたなく悪しざまに書立つるを見てさへ反駁(はんばく)の筆執(と)るに(ものう)きほどなれば...   世上の文学雑誌にわが身のことども口ぎたなく悪しざまに書立つるを見てさへ反駁の筆執るに懶きほどなればの読み方
永井荷風 「矢はずぐさ」

...うらゝかにき空に...   うらゝかに懶き空にの読み方
長塚節 「長塚節歌集 中」

...其ぼうつとして見て居ることから他へ移る運動がくてたまらぬのであつた...   其ぼうつとして見て居ることから他へ移る運動が懶くてたまらぬのであつたの読み方
長塚節 「隣室の客」

...その惰な雌犬は魚芳のゴム靴の音をきくと...   その懶惰な雌犬は魚芳のゴム靴の音をきくとの読み方
原民喜 「翳」

...海の色を見るのも(ものう)くなったらしく...   海の色を見るのも懶くなったらしくの読み方
久生十蘭 「藤九郎の島」

...(ものう)げにひとつところで足踏をしてゐるだけであつた...   懶げにひとつところで足踏をしてゐるだけであつたの読み方
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」

...相手の慇懃(いんぎん)な話を(ものう)げに聞いてゐた...   相手の慇懃な話を懶げに聞いてゐたの読み方
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」

...かつげに映し出しているのであった...   かつ懶げに映し出しているのであったの読み方
室生犀星 「幻影の都市」

...夜ふかく洋灯(らんぷ)を点火し母のすがたをおそれ書きものをしつ倦むことなかりしわれなるにいまは筆とることのもの(う)くたとへよしあしをつづるとも何とてかかる深き溜息をするものぞ...   夜ふかく洋灯を点火し母のすがたをおそれ書きものをしつ倦むことなかりしわれなるにいまは筆とることのもの懶くたとへよしあしをつづるとも何とてかかる深き溜息をするものぞの読み方
室生犀星 「忘春詩集」

...だんだん変ってくる自分の老(ろうらん)や横着さにも気づかれる...   だんだん変ってくる自分の老懶や横着さにも気づかれるの読み方
吉川英治 「忘れ残りの記」

...それ自身が(もの)うくなって来た...   それ自身が懶うくなって来たの読み方
蘭郁二郎 「夢鬼」

「懶」の読みかた

「懶」の書き方・書き順

いろんなフォントで「懶」

「懶」の英語の意味


ランダム例文:
口銀   延焼   むせびなき  

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