...佐久間玄蕃(さくまげんば)が中入(なかいり)の懈怠(けたい)のためか...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...岩角に懈怠(けたい)よろぼひ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...障子に懈(だる)い体を凭(もた)せて...
徳田秋声 「足迹」
...懈(だる)い体を崩して...
徳田秋声 「足迹」
...懈(だる)そうな声をかけて...
徳田秋声 「あらくれ」
...生死(いきしに)の境にでもあるような苦しみをする月経時の懈(だる)さと痛さとに悶(もだ)えていた...
徳田秋声 「あらくれ」
...懈(だる)い彼女の体が...
徳田秋声 「あらくれ」
...懈(だる)い体と一緒に熔(とろ)け合って...
徳田秋声 「新世帯」
...太十はいつでも犬に就いて注意を懈らない...
長塚節 「太十と其犬」
...すこしでも懈怠の色が見えると...
久生十蘭 「湖畔」
...わが心懈(おこた)らず...
南方熊楠 「十二支考」
...お久美さんは懈るそうに左手をあげて顔中をぶっきら棒に撫で廻した...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...幣(みてぐら)を供ふることを懈(おこた)らなかつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...細かに編んだ竹の籠(かご)に入れたのを懈(だる)げに持って...
森鴎外 「雁」
...不退転の猛練習とは晩年に到っても懈(おこた)る事がなかった筈であるが...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...自然予等は通信の義務を懈(おこた)ることが多かつた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...懈怠(けたい)はならぬぞ」「はい...
吉川英治 「新書太閤記」
...ちかごろ懈怠至極(けたいしごく)」信盛は...
吉川英治 「新書太閤記」
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