...万一勤行(ごんぎやう)に懈怠(けたい)あるまじいに於ては...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...懈(だる)さうに炉辺(ろばた)から立つて来て...
石川啄木 「刑余の叔父」
...故の如く懈緩の儀有る可からざるの趣...
太宰治 「右大臣実朝」
...懈怠の心が起らうとする時...
太宰治 「「惜別」の意圖」
...ごろりと背後向(うしろむ)きになって懈(だる)い目を瞑(つぶ)ろうとした...
徳田秋声 「足迹」
...するうちに疲れたような頭脳(あたま)が懈(だる)くなって来た...
徳田秋声 「足迹」
...懈(だる)そうな声をかけて...
徳田秋声 「あらくれ」
...懈(だる)い体も次第に蝕(むしば)まれて行くようであった...
徳田秋声 「黴」
...」笹村は懈(だる)い頭の髪の毛を撫(な)でながら...
徳田秋声 「黴」
...腰を懈(だる)がって...
徳田秋声 「黴」
...ほんとに何か出来そうに見えて居る主人を懈(だ)るそうに見たりして居た...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...私は懈(だる)い毎日を二階に送っていたが...
室生犀星 「音楽時計」
...」私は病人の懈い目のひかりが...
室生犀星 「音楽時計」
...」と懈(だる)い声で言った...
室生犀星 「音楽時計」
...内に懈(おこた)らず...
吉川英治 「三国志」
...生活の懈怠(けたい)や憂鬱も...
吉川英治 「親鸞」
...三日は風邪(かぜ)気味か体が気懈(けだる)うて歩くと息が喘(き)れてならぬ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...宿を立つ前から体が懈(だる)い懈いといっていたが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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