...故人の懇意な友人や門下生達は...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...懇意な間柄なのであった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...懇意な深切な医師があって...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...神田の警察に懇意な男がいますから...
徳田秋声 「仮装人物」
...懇意な社交仲間だけの集会が...
豊島与志雄 「怒りの虫」
...懇意な家の一室で...
豊島与志雄 「死の前後」
...彼によりも彼の懇意な芸妓に逢ったことの方が多いくらいである...
豊島与志雄 「必要以上のもの」
...懇意な家でさえこうだから……と見切りをつけて...
豊島与志雄 「変な男」
...まったく私とは懇意なんです...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その前に極く懇意な友達の女給に頼んで市ヶ谷の家へ寄ってもらい...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...ただ懇意な人の口から聞いて知っているばかり」「左様でござんすか...
中里介山 「大菩薩峠」
...良寛さんと懇意な阿部造酒右衛門(あべみきゑもん)といふ人が...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...私の極(ご)く懇意な人のそのまた姉(あね)さんのそのまた婿さんの実話である...
沼田一雅 「白い光と上野の鐘」
...懇意な名探偵花房一郎の隠れ家に手紙をやって...
野村胡堂 「死の予告」
...極(ご)く懇意な男だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そんなことで今も八丁徳さんと懇意なのだが...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...御懇意な方に無駄なお金をつかわせては済みませんからねえ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...これも署長の小学時代の同窓として懇意なR大学の法医学教授...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
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