...懇意なものの会がある...
泉鏡花 「薄紅梅」
...井菊屋の畠の畑つくりの老僕と日頃懇意な...
泉鏡花 「怨霊借用」
...或る懇意な田舎の素封家に所望されて名士の手紙を十数通与えたところが...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...そのマッカネルと云う男とは何もそれほど懇意な仲ではなかったのだと云うのです...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...気の置けない懇意な人で...
豊島与志雄 「失策記」
...かねて懇意なお客と...
豊島与志雄 「話の屑籠」
...あなたの御懇意な家……なんという家なんですの...
豊島与志雄 「無法者」
......
永井荷風 「矢はずぐさ」
...懇意な若い昆虫学者矢野宗幹氏の手で調べられたが...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...「野々宮さんはもとから里見さんと御懇意なんですか」「ええ...
夏目漱石 「三四郎」
...医者と懇意な彼は先刻(さっき)診察所へ這入(はい)った時...
夏目漱石 「明暗」
...御懇意な方に無駄なお金をつかわせては済みませんからねえ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...やはり非常に懇意な知り合いなんですからねえ...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「鼻」
...懇意なその筋の人が内々(ないない)知らせて呉(く)れるに...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...また住地近辺の聯合(れんごう)諸部の酋長どもと懇意な中でその公許を得たのは格別...
南方熊楠 「十二支考」
...僕は懇意な牛肉屋へ頼んでこの部分を取っておいてもらったが...
村井弦斎 「食道楽」
...これは早く中野村の草庵に帰ってあの近所の懇意な人々にも告げ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...私を案内して一緒に其処まで行って呉れた老人はそれを聞くと却って喜んだ様に、それでは矢張りこれから私の行く家へ御一緒に参りましょう、極く懇意な仲で、ことに私はいつも其家(そこ)の離室(はなれ)に滞在する事にきめてあるので少しの遠慮もいらないから、とたって勧める...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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