...懇意な或芸者の為に或出入りの呉服屋へ帯を一本頼んでやつた...
芥川龍之介 「貝殼」
...此頃も或る懇意な男が...
内田魯庵 「家庭の読書室」
...それでせめてもの心やりに懇意な人形師に頼み...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「魂の喘ぎ」
...本人はいっぱし懇意な友達のつもりでいても...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...ところが懇意な書肆(ほんや)で...
薄田泣菫 「茶話」
...先生株の牙彫の人たちと懇意な間柄である(現時金田氏の二代目は日本橋区大鋸町(おがちょう)に店がある)...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...」均平が懇意なダンス友達の医者に...
徳田秋声 「縮図」
...懇意なお客が特別なものを味った...
豊島与志雄 「どぶろく幻想」
...以前から懇意な住職がいましたので...
豊島与志雄 「霊感」
......
永井荷風 「矢はずぐさ」
...懇意な目細の若鳥が...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...「野々宮さんはもとから里見さんと御懇意なんですか」「ええ...
夏目漱石 「三四郎」
...先代と懇意な正吉さんと相談の上...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「それから心當りを方々尋ねて見ましたが江戸には近い親類も懇意な家もなく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...百年も前から懇意な仲であつたかの如く...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...御懇意な仲でしょう...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...僕は懇意な牛肉屋へ頼んでこの部分を取っておいてもらったが...
村井弦斎 「食道楽」
...学内でも極めて懇意な...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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