...神田の警察に懇意な男がいますから...
徳田秋声 「仮装人物」
...」均平が懇意なダンス友達の医者に...
徳田秋声 「縮図」
...牛込の懇意なお医者を呼びにいつたんだけれど...
徳田秋聲 「和解」
...」云ってのけると、懇意な方のが、はっと顔色を変えて、意味ありげな目配せをした...
豊島与志雄 「話の屑籠」
...」「なぜ?」「だいぶ女中達と懇意なようだから...
豊島与志雄 「反抗」
...懇意な顔が揃っていた...
豊島与志雄 「無法者」
...まったく私とは懇意なんです...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...其處へ今日(こんにち)の席上では一番懇意な書記官のガルビアニ氏が加はる...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...阿久の懇意な男であった...
永井荷風 「深川の散歩」
...懇意な若い青年が心易立(こころやすだて)に話し合う遠慮のない題目は...
夏目漱石 「門」
...良寛さんと懇意な阿部造酒右衛門(あべみきゑもん)といふ人が...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...ヘエ」「いろいろ懇意な男があったようだな」平次は苦々しくそんなことを訊くのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...懇意なものはみんな火鉢の方へ丸くなった...
長谷川時雨 「朝散太夫の末裔」
...惡魔とも懇意な小説家であるといふこと...
長谷川時雨 「こんな二人」
...そんなことで今も八丁徳さんと懇意なのだが...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...懇意なその筋の人が内々(ないない)知らせて呉(く)れるに...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...懇意な間柄だったので...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...然し懇意な百和堂のことなので...
吉川英治 「折々の記」
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