...ノラ 他に懇意な方もなかつたものですから...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...それでせめてもの心やりに懇意な人形師に頼み...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「魂の喘ぎ」
...ある時わざ/\懇意な医者を訪ねて訊いてみた...
薄田泣菫 「茶話」
...ここでくはしく話しなさい」作者と懇意なのがどうしたと...
田澤稲舟 「五大堂」
...どうかすると夜道を湖水まで歸つてゆくので懇意な店屋に寄つて...
近松秋江 「箱根の山々」
...牛込の懇意なお医者を呼びにいつたんだけれど...
徳田秋聲 「和解」
...懇意な間柄で話がしにくくなってくると...
豊島与志雄 「女と帽子」
...そこの族館の主人と懇意なのだ...
豊島与志雄 「早春」
...懇意なお客が特別なものを味った...
豊島与志雄 「どぶろく幻想」
...懇意な目細の若鳥が...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...お楽さんという懇意なのがあるというから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...惡魔とも懇意な小説家であるといふこと...
長谷川時雨 「こんな二人」
...成程(なるほど)鉄屋(くろがねや)とは懇意な家と見える...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...プレストン君というのは二人とも同じく懇意なのであるが...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...僕の懇意な旅館は全山一の大廈高楼で...
牧野信一 「自烈亭」
...懇意な間柄だったので...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...その事情はやはりこのホテルの会計方の一人で宇田川という男が東洋銀行員の一人と懇意なために...
夢野久作 「暗黒公使」
...懇意な小林鉄之丞から頼まれたのか...
吉川英治 「松のや露八」
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