...幾重(いくえ)にも同道を懇願した...
芥川龍之介 「或敵打の話」
...跡の事を懇(ねんごろ)にしてやる外はない...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...既に女の夜遊びを懇々戒(いまし)めて置いた言葉を破つたのを憤り切つてゐたので...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...昵懇(なじみ)芸者のなかには...
薄田泣菫 「茶話」
...」とジーキルは相手の腕に手をかけながら懇願した...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...柳田家の懇請で私も親族席に立った...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...殿上人ではないがちよつとしたことから懇意になつたある若い妻は...
田山花袋 「道綱の母」
...平和を行うは懇(ねんご)ろに好(よしみ)を通ずるに在り...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...それらの懇切の結果は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...安やくざと懇(ねんご)ろになつては...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いろ/\懇談する...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...どうかお見知りおかれて御別懇に願います...
正岡子規 「煩悶」
...お杉さんの懇意な人が...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...仙台放送局の懇請に応じて同市に到り...
宮武外骨 「一円本流行の害毒と其裏面談」
...田尻氏の息子丸吉この人と懇親にてこれを聞きたり...
柳田国男 「遠野物語」
...伊兵衛は困って横へ避け、「よして下さい、そんな、ああ危ない、それだけはどうか、とにかく此処は、あっ」手を振り、おじぎをし、懇願しながら、右に左に、跳んだり除けたり廻りこんだり、なんともめまぐるしく活躍し、みるみるうちに五人の手から刀を奪い取り、それを両手でひと纒めにして、頭の上へ高くあげながら、「どうか許して下さい、失礼はお詫(わ)びします、このとおりですから、どうかひとまず」などと云い云い逃げまわった...
山本周五郎 「雨あがる」
...正成宛ての懇(ねんご)ろな書簡を書いて...
吉川英治 「私本太平記」
...これ以上の御昵懇(ごじっこん)は...
吉川英治 「宮本武蔵」
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