...別紙を持参して諸事の指揮をその人にうけよと懇(ねんご)ろに予が空想に走する事を誡められたり...
饗庭篁村 「良夜」
...予(かね)て顔昵懇(なじみ)の画家達を拝み倒して...
薄田泣菫 「茶話」
...福沢氏は傍(そば)に立つてゐる顔昵懇(かほなじみ)の店員の一人を呼んだ...
薄田泣菫 「茶話」
...かつ懇切なるを絶対条件と致します...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...――この男は私のごく懇意な者ですが...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...懇意の医師の許などにも行った...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...お懇(ねんごろ)なチッバルトどの! お立派(りっぱ)なお方(かた)! お前(まへ)が亡(な)くならっしゃるのを生(い)きてゐて見(み)ようとは!ヂュリ や...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...婆(ばあ)やだけ残して抱え全部を懇意な待合の一室に外泊させ...
徳田秋声 「縮図」
...その……懇親会でしたか...
豊島与志雄 「女と帽子」
...すっかり改悛したと懇願している...
豊島与志雄 「過渡人」
...懇意な人々は心平さんと言う...
豊島与志雄 「「草野心平詩集」解説」
...よくもあんなに若い男と懇意になったと思うくらいだ」「ヘエー...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...御懇意(ごこんい)をねがった譜代の家来も...
久生十蘭 「鈴木主水」
...と懇願しているのよ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...どうして中納言までが懇切に自分のほうから言いだしたことに気のないような返辞をするのであろうと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...寿岳文章君から懇望されてその半を譲つた...
柳宗悦 「和紙十年」
...日野朝臣から懇(ねんご)ろなお旨もあること...
吉川英治 「私本太平記」
...あなた様のご懇意(こんい)なお方も...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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