...向うでは懇望なのだから...
伊藤左千夫 「春の潮」
...ある時わざ/\懇意な医者を訪ねて訊いてみた...
薄田泣菫 「茶話」
...ハンブルクに於いて親愛なる蒔岡御令閨(れいけい)様私はあなたの大変懇(ねんご)ろなお手紙に対してもっと早くお返事を差上げなかったことを...
谷崎潤一郎 「細雪」
...懇意な仲になっていて...
谷崎潤一郎 「細雪」
...懇談会の儀、お忘れなきよう...
豊島与志雄 「悲しい誤解」
...昵懇(じっこん)や礼儀や退屈や愚蒙などのために...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...懇意であろうとなかろうと...
豊島与志雄 「操守」
...順造の顔を懇願の眼付でじっと眺めた...
豊島与志雄 「幻の彼方」
......
永井荷風 「書かでもの記」
...懇意な家(うち)へは弟がいるといってあるんだから...
永井荷風 「ひかげの花」
...福日が向うからそういう懇望であって見ると...
中里介山 「生前身後の事」
...懇意(こんい)なそここゝでお品(しな)は落葉(おちば)を一燻(ひとく)べ焚(た)いて貰(もら)つては手(て)を翳(かざ)して漸(やつ)と暖(あたゝ)まつた...
長塚節 「土」
...學生時代(がくせいじだい)には大變(たいへん)懇意(こんい)であつた杉原(すぎはら)と云(い)ふ男(をとこ)に偶然(ぐうぜん)出逢(であ)つた...
夏目漱石 「門」
...餘程浪人と懇意(こんい)にして居る樣子です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この奇抜な旗を巻いて大懇親会に臨んだ...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...あの沼津の方はどなたかの御懇望でございますか?」夫人は...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...極めて叮嚀懇切に稽古をしてくれましたよ...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...てまえの懇意な近藤梶五郎殿を通じて...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
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