...研究の自由を目標として創立した自由の学園であるという所に青年的魅惑を感じて憧れて入学したのである...
浅沼稲次郎 「まあまあ居士の弁」
...青年は幾日幾月(いくげつ)を憧れたことだったろう...
海野十三 「西湖の屍人」
...いつか再び強い憧れが頭を擡(もた)げて...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...平生(ひごろ)憧れていたお座附の三味線を引き出すと...
谷崎潤一郎 「幇間」
...生きるのに物憂(ものう)くなっていつも死に憧れていた気持をも...
徳田秋声 「仮装人物」
...「猟奇、旅行、遠き国への憧れ、畸形的なものの描写、異常なアブノルマルな事件の偏好、脱けることのできない陶酔を見つけようとする試み――これらすべてのものは、読者はそうでないとしても、とにかく作家たちの基本的動向が自己からの逃避にあると思える世界を、我々にしめす」と云うシヨーメの言葉は、はるかに戦前の言葉ではあるが、個人主義が個人の内面に於て分裂し破綻していることを物語っている...
中井正一 「現代美学の危機と映画理論」
...例の田山白雲が憧れている観瀾亭の壁画なんぞを玩味(がんみ)したりするだけの素養があればだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...無上の美なりとして憧れていたのですが...
中里介山 「大菩薩峠」
...尤もエロースは本質上憧れであり缺乏を前提としてのみ成立つゆゑ...
波多野精一 「時と永遠」
...パリの女がそうありたいと憧れるように...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...ときどきは人々の集まりへ強い憧れを感じて...
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン Ludwig van Beethoven、ロマン・ロラン Romain Rolland 片山敏彦訳 「ベートーヴェンの生涯」
...せめて兄弟の父親の眼に触れて心細い凧の憧れを活気づけずには居られなかつたのである...
牧野信一 「鱗雲」
...憧れの夢の新しい風を感じた...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...憧れの三階に移つて見たが...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...私は柔道や剣道を人に隠れて二十年あまり憧れ...
牧野信一 「武者窓日記」
...「冒険」といふ言葉に止め度もなく麗らかな憧れを抱いてゐる十八才のミツキイを伴つて...
牧野信一 「山男と男装の美女」
...そして日本人が古來から抱いてゐる天然への憧れが...
吉江喬松 「山岳美觀」
...朝夕憧れ拔いて居る功名心を滿足せしむべく...
若山牧水 「姉妹」
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