...初孫の顔は憎からず思うたのでござらう...
芥川龍之介 「奉教人の死」
...手古奈もそれを憎からず思はない訣にゆかなかつた...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...あの時自分も憎からず思うた事口にこそ出さゞれ心は正しく彼の人に通じて居る...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...眞奈には一層憎からず思はれるのであらう...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...一度は憎からず思ひし小室の君...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...マルシャもまた自分の憎からず思っている奴隷のことではあり...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...たとひ仇(かたき)の子なりとも夫に持ちしうへからは憎からずおもひ侍(はべ)るものを...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...「たとひ仇の子なりとも憎からず思ひ侍る」と自らも語っているように...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...若い男女が普通互に憎からず思う程度の気持ちのうちに...
豊島与志雄 「程よい人」
...遠目に見れば相互に憎からず...
福沢諭吉 「新女大学」
...大方憎からず思うてゐる...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...西瓜食えば松助の志丈などおもうそれにしてもここで互いに憎からず...
正岡容 「我が圓朝研究」
...憎からず暴(あ)れたる...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
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