...同時に銀貨を引掴(ひっつか)んで「この老耄(おいぼれ)め」と口の中でぼやきながら立去った...
魯迅 井上紅梅訳 「薬」
...棺桶に片足をふみ込んだおいぼれを犠牲に供することを...
江戸川乱歩 「心理試験」
...二年前にこの老耄(おいぼれ)が...
大阪圭吉 「幽霊妻」
...だってあんな老耄(おいぼれ)の警官に...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...老耄(おいぼれ)た無能な醜い悪魔を見るような心地がして...
豊島与志雄 「微笑」
...もう老耄(おいぼれ)です...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...老耄(おいぼれ)の水商人(みずあきんど)めが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...あの旧弊な老耄(おいぼれ)を...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「おいぼれっ...
直木三十五 「南国太平記」
...わけが違うぞ! 俺のおいぼれ姿が...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...バカなおいぼれどもはもちろん...
久生十蘭 「だいこん」
...あのおいぼれつたら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...何(なん)だ老耄奴(おいぼれめ)が?』海龜(うみがめ)は深(ふか)くも長太息(ためいき)を吐(つ)いて...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...「いざ渡せかし おいぼれめいつもこゝにて日を暮らす」すぱとたばこを吸ひやめて何を云ふともこの飯の煮たたぬうちに 立つべしや芋の子頭白髪しておきなは榾を加へたり...
宮沢賢治 「〔いざ渡せかし おいぼれめ〕」
...「奇態なことをするおいぼれ共だ...
山本周五郎 「思い違い物語」
...「この老耄(おいぼれ)めがッ――」と続いてかかって来た大月玄蕃の高弟深沢大八...
吉川英治 「剣難女難」
...ふりかぶった強刀を老耄(おいぼれ)微塵になれッとばかり斬り下げて来た――その疾風迅雷の早技に間髪を入れる隙もなかったので...
吉川英治 「剣難女難」
...――この小屋の親爺(おいぼれ)はおらんか」三平は今...
吉川英治 「新書太閤記」
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