...共に其最も求めてゐる處に就いて最も不滿を愬へてゐるのだから面白い...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...例によってエセックスは精力的に喚き愬えたが...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...私はあなたさまの御心に直接すがり愬(うった)えましょう...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...エセックスはなんの愬えも発しなかった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...深刻な悲痛な情緒を愬(うった)えようとする場合にでも...
高浜虚子 「俳句への道」
...哀愬(あいそ)せり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...九日付の江戸奉行宛の書翰にその苦衷を愬へた...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...三月一日に下田奉行が川路宛に愬へた書翰に...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...ここにも通詞が至急必要だと下田取締配下の平山謙次郎から川路へ愬へ出た...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...亭主の顔色をみいみい不平を愬(うった)えるが...
徳永直 「冬枯れ」
...武力に愬(うった)えて...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...抽斎の情誼(じょうぎ)に愬(うった)えた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...あれも利害に愬(うった)えているのですからねぇ...
森鴎外 「蛇」
...」と愬え、ぎんを当惑させた...
矢田津世子 「鴻ノ巣女房」
...劇となつて愬へるのである...
吉川英治 「折々の記」
...私たちが愬へようとしてゐるものは...
吉川英治 「折々の記」
...自分の小説の上で何を愬へれば讀者が泣くか...
吉川英治 「折々の記」
...その遣(や)るせなさを嫋々(じょうじょう)と愬(うった)えている...
吉川英治 「宮本武蔵」
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