...例によってエセックスは精力的に喚き愬えたが...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...私はあなたさまの御心に直接すがり愬(うった)えましょう...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...深刻な悲痛な情緒を愬(うった)えようとする場合にでも...
高浜虚子 「俳句への道」
...会って事情を愬(うった)えたなら父親は金持ちだから助けてくれるにちがいない――そんな風に決心しました...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「無駄骨」
...彼の「三國通覽圖説」をもつて海防の急を愬へる動機にしたとも謂はれてゐる...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...三月一日に下田奉行が川路宛に愬へた書翰に...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...亭主の顔色をみいみい不平を愬(うった)えるが...
徳永直 「冬枯れ」
...愬(うった)えごとをもって...
原民喜 「翳」
...』私は涙を飲んで愬えました...
松永延造 「職工と微笑」
...或時父に愬(うつた)へました...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...そこで伊沢兄弟と抽斎とは先ず庭の同情に愬(うった)えて幕府の用を勤めさせ...
森鴎外 「渋江抽斎」
...抽斎の情誼(じょうぎ)に愬(うった)えた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...もう愬(うった)えている自分の姿が眼前にちらつき...
矢田津世子 「女心拾遺」
...僕だけ買ってもらえないと愬えてあった...
矢田津世子 「鴻ノ巣女房」
...熱涙をもって愬(うった)えるからであった...
矢田津世子 「反逆」
...すぐそのままを自分たちの嚴密なる濾過にかけずして讀者に愬へて來たことである...
吉川英治 「折々の記」
...讀者のもつてゐる現實な動きの中に愬へようと苦心するからである...
吉川英治 「折々の記」
...その遣(や)るせなさを嫋々(じょうじょう)と愬(うった)えている...
吉川英治 「宮本武蔵」
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