...△感覚的なものが最も現実的である...
種田山頭火 「其中日記」
...感覚的なものの像が精神の眼を盲にする場合...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...感覚的な外観の底にかくれた不可達の生命をつかもうとする熱望衝動(インパルス)が同じ方向に動こうとする吾々の心にもいくぶんかの運動量を附与しないだろうか...
寺田寅彦 「帝展を見ざるの記」
...夫は社会的道徳の感覚的な出発点のことだ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...自由な感覚的な常識でもってブッ壊してしまったのである...
中井正一 「美学入門」
...例えば感覚的なものと超感覚的なもの(あるかないか知らないが幽霊とか神とか云う正体の分らぬものを指すのです)に分類する...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...すべてこれらの感覚的なるものに対して趣味...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...ところが知を働かして情の満足を得るためには前に説明した通り感覚的なものを離れて...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...一はこの感覚的なるものを通して非常に猛烈な勢(いきおい)――ただの勢では写す事もどうする事もできんから――をあらわす...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...文芸は感覚的な或物を通じて...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...感覚的なものの内に深い思想を見るのである...
西田幾多郎 「フランス哲学についての感想」
...蕪村は感覚的なのである...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...感覚的な描写はほとんどなく...
平林初之輔 「江戸川乱歩」
...感覚的な美をほめたたえることができるだけで...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...あの男のことを、もう一人のことを、あの明るい、官能に酔った、感覚的な、神々のごとく無意識な者のことを、あのワイマアルの、自分がなつかしい敵意で愛している男のことを、考えたのである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「悩みのひととき」
...感覚的な現世的な養いを求めたり受けたりすることは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...さなきだに感覚的な盗賊たちの目をひくような彷徨をやっていたひには堪ったものではない...
吉川英治 「江戸三国志」
...それらが我々には感覚的な親しさをもって感ぜられるではないか...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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