...それとも感覚的な不満が目をさましたのかわからなかった――葉子は暗闇(くらやみ)の中に目を開いた...
有島武郎 「或る女」
...日本文学の特性がその感覚的な卓越にあることを認めながら...
戸坂潤 「読書法」
...感覚的な新鮮な描出をねらってる作者の姿が見えるし後者においては...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...その感覚的なものをまた眼で見る色や形...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...物を分って自然と人間(物として観たる人間)と超感覚的な神(我を離れて神の存在を認める場合に云うのであります)とし...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...感覚的な物を通じて具体化されなくてはなりません...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...感覚的な物は道具であって...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...感覚的なものの内に深い思想を見るのである...
西田幾多郎 「フランス哲学についての感想」
...蕪村は感覚的なのである...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...政治的なさまざまな理念を感覚的な事象とか行為とかのうちに具体化し...
原田義人 「「世界文学大系58 カフカ」解説」
...感覚的な描写はほとんどなく...
平林初之輔 「江戸川乱歩」
...感覚的なものと精神的なものとを一緒にした一種の要素ですから...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...感覚的なものとして過ぎてゆく性質の幸福感が...
宮本百合子 「幸福の感覚」
...貴方にもそんなに感覚的な居心地わるさを与えた自分の受けるものとして...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それよりも私という人間が本来ひどく感覚的な人間のためではないかという気がする...
三好十郎 「ゴッホについて」
...あまりに大きい感覚的な差と...
山本周五郎 「薊」
...これが感覚的なものか直感的なものか意志的なものかとの論証が一時人々の間に於て華かにされたことがある...
横光利一 「新感覚論」
...単なる感覚的な視界でなかったことに基くであろう...
和辻哲郎 「鎖国」
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