...内面生活のカーヴが急峻なる角度を描いて轉する事を眞實に感知する時...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...また彼らがその力を感知する...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...いち早くも東天に揺曳する暁の仄かなおとづれを感知するその感性は...
薄田泣菫 「独楽園」
...さういふ人は黄金の在所を感知するといふことである...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「若い僧侶の話」
...そう感知するのである...
津田左右吉 「歴史の矛盾性」
...身体のどこかが本能的に感知するものだから...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...醜を感知するの能を失ってから...
中里介山 「大菩薩峠」
...だれしも等しく感知する所の人格的驚異に外ならないのである...
萩原朔太郎 「愛の詩集」
...そのリズムを無言で感知することの出来る人とのみ...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...僕は君の性格に「動物的なもの」を感知する...
萩原朔太郎 「室生犀星に與ふ」
...五体に感知するのは今が最初で...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...ひとは温かさによつて生命の存在を感知する...
三木清 「人生論ノート」
...同じ作者の「樹のない村」は「幼き合唱」の創作態度において感知することのできた作者の「作家」というものについての理解が...
宮本百合子 「一連の非プロレタリア的作品」
...自分の今の悲惨な状態を判断し感知するだけの理性も...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...各国の智性は各自感知するべき国土の歴史とその地理に向って...
横光利一 「我等と日本」
...馬までが出陣を感知するのか...
吉川英治 「私本太平記」
...城中二日の空気は或る程度ここの詰所(つめしょ)からでも感知することができた...
吉川英治 「新書太閤記」
...その人の喜怒哀楽やまたそれ以上に複雑なさまざまの心持ち・思想などを感知する...
和辻哲郎 「「自然」を深めよ」
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