...内面生活のカーヴが急峻なる角度を描いて轉する事を眞實に感知する時...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...また彼らがその力を感知する...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...いち早くも東天に揺曳する暁の仄かなおとづれを感知するその感性は...
薄田泣菫 「独楽園」
...そう感知するのである...
津田左右吉 「歴史の矛盾性」
...現在の生活の真の欲求の何であるかを正しく感知するには...
津田左右吉 「歴史の矛盾性」
...身体のどこかが本能的に感知するものだから...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...醜を感知するの能を失ってから...
中里介山 「大菩薩峠」
...だれしも等しく感知する所の人格的驚異に外ならないのである...
萩原朔太郎 「愛の詩集」
...詩的情操の醗酵せる抑揚を感知するに非ずば...
萩原朔太郎 「青猫」
...しばしばその手の背後に於て幽靈をさへ感知する...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...深くかくされたるところの金庫を感知することにより...
萩原朔太郎 「蝶を夢む」
...そのリズムを無言で感知することの出来る人とのみ...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...僕は君の性格に「動物的なもの」を感知する...
萩原朔太郎 「室生犀星に與ふ」
...五体に感知するのは今が最初で...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...ひとは温かさによつて生命の存在を感知する...
三木清 「人生論ノート」
...同じ作者の「樹のない村」は「幼き合唱」の創作態度において感知することのできた作者の「作家」というものについての理解が...
宮本百合子 「一連の非プロレタリア的作品」
...相手に類教養的知識があるかないかを感知する能力に長じていることと...
山本周五郎 「季節のない街」
...城中二日の空気は或る程度ここの詰所(つめしょ)からでも感知することができた...
吉川英治 「新書太閤記」
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