...彼女の素晴らしい歌声に感得した...
...試験に合格した瞬間、感得がこみ上げた...
...彼が語る言葉の奥深さに感得しました...
...彼の優しさに感得し、涙がこぼれた...
...スピーチの内容に感得しながら聴衆が沸き起こった...
...彼女の眼を見てゐるだけで私は百の教訓以上のものを感得するのが常であつた...
高村光太郎 「智恵子抄」
...自分で感得しさへすれば好い...
田山録弥 「大阪で」
...秋風にからびた十団子(とおだんご)の「心の姿」にしおりを感じたのは畢竟(ひっきょう)曇らぬ自分自身の目で凡人以上の深さに観照を進めた結果おのずから感得したものである...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...「マグロノサシミ」に悲劇を感じる私はこの自殺の一幕に一種の喜劇を感得する...
寺田寅彦 「備忘録」
...しかも実際ルクレチウスから大きな何物かを感得した物理学者化学者生物学者がどれだけあったかもしれないということは...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...最も自然発生的に感得する一つの知恵だろう...
戸坂潤 「読書法」
...化物の物凄いことを感得することができません...
中里介山 「大菩薩峠」
...どうしても感得することができずにしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...兵馬が改めて感得したものと見えて...
中里介山 「大菩薩峠」
...法然を信ずる者の側にも様々の感得夢想が現われたということも甚(はなは)だ多い...
中里介山 「法然行伝」
...即ち感得する術によってのみ...
中谷宇吉郎 「露伴先生と神仙道」
...感得したりする普通以上の吾々を指(さ)すのであります...
夏目漱石 「野分」
...その取り捌き方や感得し具合を紙に写したのが文学書になるのです...
夏目漱石 「野分」
...自然の霊気を感得せんと欲する人は途中救助小屋の建設と防寒具の用意もあれば...
平野長蔵 「尾瀬沼の四季」
...どちらかと云へば新しもの好きであるわたしにしても主に新作家のものばかりを読んで来たこの数ヶ月の経験で感得したのである...
牧野信一 「浪曼的時評」
...彼の情趣をことごとく感得する人はきわめて少ないが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ということを感得したようであつた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...次第次第に深く感得されるようになっている...
夢野久作 「能とは何か」
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