...其処(そこ)に争はれぬ西洋人を感ずるやうな心もちがする...
芥川龍之介 「雑筆」
...同じ「調べ」を繰り返した単調さを感ずる憾(うら)みさへある...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...カントに求むることに就いて何の躊躇を感ずる義務をも持つてゐない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...また前よりはいっそう冷たく感ずる沼の水の中に足を入れた...
伊藤野枝 「転機」
...差別はあって境界はないというのが宇宙の真相であるごとくに感ずる...
丘浅次郎 「境界なき差別」
...殺風景に感ずるのは私が田舍育ちだからで...
田畑修一郎 「盆踊り」
...近づくに従うて一種冷ややかなる気(け)はいを感ずるは...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...その二は既に高等専門の学業をも卒(お)へ志定(さだま)りて後感ずる事ありて小説を作るものなり...
永井荷風 「小説作法」
...エネルギー式のありがた味を感ずる...
長岡半太郎 「アインシュタイン博士のこと」
...上手にしめられると苦しいと感ずるのは瞬間で...
中里介山 「大菩薩峠」
...よしなき畜生の趣(しゅ)を感ずることは浅ましいことである...
中里介山 「法然行伝」
...我々の感ずる美なるものが...
中原中也 「その頃の生活」
...老いを感ずる一方...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...二重もしくは三重にかさなる様に感ずる事があった...
夏目漱石 「それから」
...我慢のならぬ屈辱(くつじよく)を感ずる樣子です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何時かは爆発しそうな気合いを家中のものが暗黙の間に感ずるようになっていたのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大海原を征服したやうな誇りを感ずる...
牧野信一 「或る日の運動」
...生徒としてはいづれの学科も余り面白く感ずる者に非ず...
正岡子規 「病牀譫語」
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