...完(まつた)く同一人に対して同時に感ずる事が出来た...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...さうしてこれに從ふことによつて眞正に自らの生きることを感ずる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...俺は開展の勢に任せてテマから遠ざかり過ぎることを感ずることがある...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...何故なれば彼等は自己の恋愛をもつて最早完成せられたりと感ずることが出来ないからである...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...欧米の如き富国に於ても随分困難を感ずるものである...
大隈重信 「〔憲政本党〕総理退任の辞」
...どんな不満を感ずるか...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...寒けを感ずるであろうと思われる...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...ときどき好奇心を感ずることはあるにしてからが...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...ただ三色版などで見るこれらの絵について自分が多少でも面白味を感ずる色彩の諧調は津田君の図案帖に遺憾なく現われている...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...で俺が今自分の心に熱が少くなったと感ずるのは...
豊島与志雄 「過渡人」
...病気が自分のうちに忍び込んでくるのを感ずるような気がし...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そこに得難い生命の充足を感ずることができるであろう...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...それを一層へんなものに感ずるらしい...
堀辰雄 「エトランジェ」
...今日わが植物界の人々は何故か余り植物の方言には重きをおいていないように感ずる...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...かく感ずる者非ならばかく感ぜしむる者また非なるべし...
正岡子規 「従軍紀事」
...(a)我々は最も小さな病気も感ずるくせに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...激しい憧れを感ずるのです...
蘭郁二郎 「足の裏」
...しかし我々はこの表出にもっと弱々しい倍音の響いているのを感ずる...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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