...冷酷な自己の住む事を感ずる...
芥川龍之介 「点心」
...我等がトルストイの如くこの問題を痛切に感ずることを得ない故を以つて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...僕が君の批評に就いて不足を感ずる點は...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...こういう風に二次元世界では感ずるのです...
海野十三 「四次元漂流」
...他の諸仏像とは全く違った精神雰囲気が御像を囲繞(いじょう)しているのを感ずる...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...僕はあなたに精神を感ぜずに世間を感ずる...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...何となし脊丈(せたけ)が伸びるような歓(よろこ)びを感ずるのであった...
徳田秋声 「縮図」
...研究上不便を感ずること尠からざるにより...
戸坂潤 「読書法」
...自ら畫策施設したるもの頗る多し斯くの如きは抑も何の感ずる所あるに由る乎案ずるに...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...病気が自分のうちに忍び込んでくるのを感ずるような気がし...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...初めはだれもある不安を感ずるのであった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そこに得難い生命の充足を感ずることができるであろう...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...ただ現在に活動しただ現在に義務をつくし現在に悲喜憂苦を感ずるのみで...
夏目漱石 「倫敦消息」
...飽くまでも執念深く発揮すれば面白いが――そんなに思つて不足を感ずることさへあつた...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...(五月二十七日)十六○病勢が段々進むに従つて何とも言はれぬ苦痛を感ずる...
正岡子規 「病牀六尺」
...そのほか彩色または筆力等の上において美と感ずるやうな感じもこもつて居る...
正岡子規 「病牀六尺」
...彼は一々の現象に負けてしまうように感ずるらしい...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トビアス・ミンデルニッケル」
...或いはもっと有力なる選択があったのではないかと感ずるのみで...
柳田国男 「海上の道」
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