...適度に感ずる時は爽快(そうかい)であり...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...反感を感ずる事は此等の陰謀者と精神上の同類となる事だと思ふと實に恐ろしい...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...併しながら人生の目的が人生そのものである人は其精神的要求と同じく肉体的要求に対して同一なる尊敬を感ずるのである...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...事物を深く觀察するところから自然とその美を感ずるに至る好例なのである...
高村光太郎 「美」
...彼等はおたがひに一種の沈黙が皆を支配してゐるのを感ずる...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...それはまさにおそらくあらゆる科学の探究に従事するものの感ずる困難と同種類のものでなければならない...
寺田寅彦 「備忘録」
...息づまるような速力で一直線に落つる恐怖を感ずることがある...
豊島与志雄 「蠱惑」
...人は感ずるものである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ものの哀れを感ずる程でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どこかはっきりしない憤懣(ふんまん)を心の底に感ずるのであった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...多少の生甲斐を感ずるより他にないんだ...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...どこからともなく貝の音色を感ずるやうな微風に吹かれると...
牧野信一 「城ヶ島の春」
...滝の返事のあまりな空々しさに滑稽を感ずることがあつたが――例へば...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...冬になって来てから痛みが増すとか呼吸が苦しいとかで時々は死を感ずるために不愉快な時間を送ることもある...
正岡子規 「死後」
...あくまで惨酷(ざんこく)なる猛火に対する美感は如何にありけんこの時以後再び感ずる能はず...
正岡子規 「わが幼時の美感」
...そして我国の商工業ですらついにはこの変化の不利なることを感ずるであろうと危惧する理由は...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...末造はそれを感ずる位である...
森鴎外 「雁」
...遠慮がちに感ずるであらうか...
柳宗悦 「雑器の美」
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