...*客観写生ということは、客観を観(み)る目を養い、感ずる心を養い、かつ描写表現する技を練ることである...
高浜虚子 「俳句への道」
...僕はあなたに精神を感ぜずに世間を感ずる...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...「寒さを感ずる時...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...その掌がかすかに痙攣するように感ずると...
豊島与志雄 「生あらば」
...生きていることを感ずること...
中井正一 「スポーツの美的要素」
...『北斎漫画』を一覧して内外人の斉(ひと)しく共に感ずる所のものは画工の写生に対する狂熱と事物に対する観察の鋭敏なる事なり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...表通を歩いて絶えず感ずるこの不快と嫌悪の情とは一層(ひとしほ)私をして其の陰にかくれた路地の光景に興味を持たせる最大の理由になるのである...
永井荷風 「路地」
...よしなき畜生の趣(しゅ)を感ずることは浅ましいことである...
中里介山 「法然行伝」
...そこに限りなき潤ひを私は石川の上に感ずるのである...
野口雨情 「石川啄木と小奴」
...唯一の新しい生活を知つたと感ずるであらう...
萩原朔太郎 「宿命」
...×ここで私はカニューレ及び喉頭癩に就いてちよつと説明して置く必要を感ずる...
北條民雄 「続癩院記録」
...それは教授の矢田部氏が何の感ずる所があってか知らんが...
牧野富太郎 「植物記」
...それからまた前途を大觀したいやうな要求を自然に感ずる事があつた...
水野仙子 「醉ひたる商人」
...彼は昔のように輝かしく政務を処理するだけの力も気魄も衰えたのを感ずるや...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あの姿に人間ぜんたいの原罪を感ずることができなければとうてい文学をやる資格なんぞありやしないぜ」「ああ男は哀しい...
山本周五郎 「陽気な客」
...そこであやしくも身にしみて誘惑を感ずるこの呼び声を耳にする度に...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...バックはソーントンが自分の尻尾をつかんだと感ずると...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...かえってこの方が先生に対する感謝を現わすに適している事を感ずる...
和辻哲郎 「夏目先生の追憶」
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