...贔屓(ひいき)の客人たちには愛想のいい言葉をかけたり...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...丸々とした愛想のいい顔をしているのに...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...愛想のいい、しかも威厳のある微笑を浮べながら、お客様がたをわが家へお迎え申し上げてまことに喜ばしい仕合せ至極に存じますと挨拶をし、ただくれぐれもお詫び申し上げたいことは、わたくしも主人もあいにくこのたびは、将校の皆様がたにゆるりと御一泊が願える都合に参りませんことでございますと述べた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...愛想のいい青年紳士らしい挙措なので...
豊島与志雄 「朝やけ」
...クリストフと同様に背が高く頑丈(がんじょう)であって、整った顔つき、淡懐な様子、澄んだ眼、真直な鼻、にこやかな口、美しい歯、愛想のいい態度、をもっていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...愛想のいい顔付や言葉が俺を取り巻いて...
豊島与志雄 「渡舟場」
...」大變愛想のいい女で...
中島敦 「環礁」
...元来が愛想のいい彼等のこととて...
中島敦 「南島譚」
...彼女の目は一体何処を見てたんでしょうね? 娘達二人の婿は愛想のいい綺麗な若者じゃないと駄目だったんだが...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...ニコニコ笑いながら立っているキャラコさんのなんともいえない愛想のいいようすを見ると...
久生十蘭 「キャラコさん」
...ママは猛烈に怒りだす前のあのなんともいえない愛想のいい笑顔をし...
久生十蘭 「だいこん」
...知事夫人は気持よく首を振りながら、愛想のいい、ちょっと皮肉な声で、『おや、パーウェル・イワーノヴィッチ、ようこそまあ!……』と言った...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...おしやべりで愛想のいい女主人と喃語(むつごと)を交はすのが悪からう筈はない...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...この記事を取りにきたたいそう愛想のいい記者が...
正岡容 「わが寄席青春録」
...尋常な礼儀正しい愛想のいいところにある...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「餓えた人々(習作)」
...ただ時たま、ある愛想のいい、なさけ深い、湧き溢れるような気分に、襲われることもある...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...よくひびく愛想のいい賑やかなのどかな笑い声だのが...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ルイスヒェン」
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