...愛すべき内供は、そう云う時になると、必ずぼんやり、傍(かたわら)にかけた普賢(ふげん)の画像を眺めながら、鼻の長かった四五日前の事を憶(おも)い出して、「今はむげにいやしくなりさがれる人の、さかえたる昔をしのぶがごとく」ふさぎこんでしまうのである...
芥川龍之介 「鼻」
...彼の只一人の愛すべき...
海野十三 「奇賊悲願」
...」驢馬1驢馬は愛すべきものの一つだ...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...馬車――敬愛すべき博士の交通機関の範囲は段々狭くなつて来るやうだ...
薄田泣菫 「茶話」
...愛すべき動物であると思ひ込み...
太宰治 「お伽草紙」
...」愛すべき寄港地の猥雑さ!Galla ! Galla ! Galla ! Galla !Galla ! Galla ! Galla ! Brrrrr !声がする...
谷譲次 「踊る地平線」
...愛すべきものは罪である...
中里介山 「大菩薩峠」
...この愛すべき自然児たる雲ちゃんをつかまえて...
中里介山 「大菩薩峠」
...愛すべき素直さがおのずと現れているように思われる...
中島敦 「弟子」
...愛すべき単純な若者は返す言葉に窮(きゅう)した...
中島敦 「弟子」
...まことに愛すべき存在らしく見えました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...愛すべき優しいメアリを夢見ていた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...蛙は鶯の如く愛すべき者に非ず...
正岡子規 「古池の句の弁」
...創造しようとする意欲は愛すべきものです...
宮本百合子 「偶感一語」
...愛すべき人ですよ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...愛すべきものとさえ眺められた...
吉川英治 「源頼朝」
......
若山牧水 「樹木とその葉」
...才能の乏しい者にも愛すべき者があり才能の豊かな者にも卑しむべき者があります...
和辻哲郎 「ある思想家の手紙」
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