...しかもその上に乗つてゐるのは意外にも昨夜の彼女だつた...
芥川龍之介 「或阿呆の一生」
...かれはまったく意外にも...
海野十三 「怪星ガン」
...意外にも若々しい響(ひびき)を持っていた...
海野十三 「四次元漂流」
...だが、厳重な荷造りの中から出て来たものは、意外にも、一個の石膏像であった...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...そのやみの中から、ヌーッと出てきたのは、おばけカブトムシではなくて、意外にも、もうひとりの書生の青木青年でした...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...彼は意外にも病気で...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「青い風呂敷包み」
...意外にも少いものなのだ...
太宰治 「正義と微笑」
...意外にも流産らしいと云う...
谷崎潤一郎 「細雪」
...この事は意外にもかえって往々にして現時の科学者によって忘却される...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...その先端に意外にも...
豊島与志雄 「理想の女」
...何心なく受取って見ると意外にも逆封(ぎゃくふう)...
中里介山 「大菩薩峠」
...力限りの争いかと見れば、意外にも今度は、目に見えないほどずつ竜之助の太刀先が進む...
中里介山 「大菩薩峠」
...意外にも空想が根本から裏切られた...
萩原朔太郎 「室生犀星に與ふ」
...意外にもその男はかう云つた...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「うづしほ」
...小説家というものが意外にも物知らずなのには...
水上滝太郎 「遺産」
...意外にも若僧なのに驚いたと同時に安心したらしい母親は...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...意外にも万年青の鉢の上の...
森鴎外 「雁」
...そしてこの宿が意外にも高い崖の上に在つて...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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