...ばかりと云つたりのみと云つたりする意味深い言葉を此の如く誇張のために用ゐるのは通俗演説家の詐術として意味があるに過ぎない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...「宝鈔胡同の柴大人の民心把握の偉大な事蹟をたずねた方がこの際特に意味深いであろう...
石原莞爾 「戦争史大観」
...それ以外にこの作はこの理由で後世文学史家の資料とすべき意味深いものである...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...摂食の器官はそなえているがそれを使用しない」ということは意味深い事実である...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...そこには最も意味深い諸句が見出される...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...この優れて意味深い自然概念から特別の影響を蒙ったようには見えない...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...何しろ私の一生にあれほど意味深い年はありませんでしたからね...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...次の意味深い二つの洗礼名を彼に与えていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...人々は意味深い言葉を低い声でかわした...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そこに或る何かの意味深いもの...
萩原朔太郎 「田端に居た頃」
...実はある時間までわれわれを有明荘へ帰さぬための意味深いお手当だったんです...
久生十蘭 「魔都」
...何と意味深いところであろう...
宮本百合子 「鴎外・芥川・菊池の歴史小説」
...境遇的事情との相関関係についての意味深い暗示を与えていることをよく理解していらっしゃるでしょうから...
宮本百合子 「含蓄ある歳月」
...こっちのとを比べてなかなか意味深い...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...いかに意味深い摂理でしょう...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...――尊氏どのへよろしくという意味深い一言だった...
吉川英治 「私本太平記」
...意味深い謎(なぞ)でもかけられたやうな氣味を感ぜずには居られない...
若山牧水 「姉妹」
...日本の彫刻家にこれほど意味深い創作力を認めていいかどうかである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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