...剛愎(がうふく)は自信(じしん)に似る...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...剛愎(がうふく)さうな支考(しかう)と肩をならべて...
芥川龍之介 「枯野抄」
...哲学者風の重厚沈毅(ちんき)に加えて革命党風の精悍剛愎が眉宇(びう)に溢(あふ)れている状貌(じょうぼう)らしく考えていた...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...剛愎(ごうふく)そうな口はきいているものの...
高見順 「いやな感じ」
...板垣伯は兩面ある人物なり外は粗放磊落なるに似て内は反つて細心多疑外は直情徑行なるに似て内は反つて險怪隱密外は剛愎偏固なるに似て内は反つて温柔滑脱常に赤誠を口にして善く慷慨すれども...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...剛愎も亦必要の武器なるやも知る可からず何となれば黨人最後の目的は...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...剛愎不遜の人に過ぐる所以のものは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...剛愎不遜は、彼れが有する特質の第二なり彼れの剛愎は衆議院議長として第五議会に弾劾せられたるの時を以て絶頂とす第五議会は、彼が取引所問題に関係したるを没公徳の行為と認めて、之を弾劾し、以て彼れに処決を促がすの決議を為せり此決議に対しては、自由党員も亦賛成を表したるもの多かりき然るに彼れは此決議を眇視して不当の決議を議長に於て何か有らむと放言して省みざりき故に議会は更に一日の休会を決議して、彼れの処決を強迫したりされど総べて無効なりき彼れは開会と共に平然として議長席に就き、以て議事の進行を命令したればなり議会は終に彼を懲罰に附して、代議士籍より除名したりと雖も、此懲罰すら彼に於ては何の痛痒をも感ぜざりしに似たり彼は尚ほ選挙区に帰りて再選を要求したればなり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...剛愎不遜の木強漢ならしめば...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...解説アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ(Annette von Droste=Hlshoff.)は、そのきびしい特異性と、剛愎な逞しさと、沈鬱ともいいうる深さとにおいて、ドイツ最大の閨秀詩人であるといわれている...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...さすが剛愎者(ごうふくもの)の主人徳次郎も...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...今まで売った剛愎(ごうふく)が一挙にして泥にまみれる...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...闇討ちや刀槍(とうそう)の威迫(いはく)にはいっこう驚かぬ剛愎な連中も...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...大学はもともと剛愎(ごうふく)な独善家だったが...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...其(その)剛愎執拗な方面等(とう)を没了し...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...義龍ほどな剛愎(ごうふく)もなし経綸(けいりん)もない彼だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...剛愎(ごうふく)な彼も...
吉川英治 「新書太閤記」
...剛愎(ごうふく)...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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