...剛愎(がうふく)さうな支考(しかう)と肩をならべて...
芥川龍之介 「枯野抄」
...かえって意気のますます軒昂たる本来(もちまえ)の剛愎が仄(ほの)見えておる...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...口前(くちさき)の上手な事をいうのは出来なかったよりも持前の剛愎が許さなかった...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...剛愎自から用ゐまじきものなり...
大町桂月 「冬の榛名山」
...剛愎(ごうふく)そうな口はきいているものの...
高見順 「いやな感じ」
...彼の心の驕傲を又剛愎を汝知る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...お庄は剛愎(ごうふく)なような叔父の顔を...
徳田秋声 「足迹」
...板垣伯は兩面ある人物なり外は粗放磊落なるに似て内は反つて細心多疑外は直情徑行なるに似て内は反つて險怪隱密外は剛愎偏固なるに似て内は反つて温柔滑脱常に赤誠を口にして善く慷慨すれども...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...剛愎も亦必要の武器なるやも知る可からず何となれば黨人最後の目的は...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...剛愎不遜の木強漢ならしめば...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...剛愎不遜の言動あるは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...解説アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ(Annette von Droste=Hlshoff.)は、そのきびしい特異性と、剛愎な逞しさと、沈鬱ともいいうる深さとにおいて、ドイツ最大の閨秀詩人であるといわれている...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...剛愎(ごうふく)な排外主義の火蓋を切った...
服部之総 「撥陵遠征隊」
...今まで売った剛愎(ごうふく)が一挙にして泥にまみれる...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...其(その)剛愎執拗な方面等(とう)を没了し...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...いかに日頃の彼の剛愎(ごうふく)に信頼してみても...
吉川英治 「新書太閤記」
...この古武士のような剛愎(ごうふく)の老人をながめて感嘆の声を洩らした...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...剛愎(ごうふく)な性情なので...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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