...「事毎に、私たちの命を救ってくれるのは君なのだ...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...人々は事毎に見出した筈だ...
戸坂潤 「一九三七年を送る日本」
...彼れが故後藤伯と事毎に衝突したりしも此れが爲めにして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...御坊」事毎に神経を痛めるのは...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...引つ叩いて見ませう」事毎に若い平次にしてやられて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...萬一の時の用意に持つてゐちや惡いか」鐵は事毎に逆(さか)ねぢを喰はせます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...事毎に平次と張合つてゐる...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...長谷川って奴が事毎に気に入らないので尚更嫌だから...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...事毎にそれが裏切られてゐた...
牧野信一 「小川の流れ」
...事毎に私は癇癪をたかぶらされた...
牧野信一 「創作生活にて」
...事毎に私を圧迫する...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...直ちに家へ還った事毎々だったと...
南方熊楠 「十二支考」
...女中達は事毎に面白さうに笑ふのであつた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...聞く事毎に餘り意表に出たので...
森林太郎 「高瀬舟」
...これまで兄は事毎におのれを抑えてきた...
山本周五郎 「新潮記」
...「暗殺の酒場(キヤバレエ)」へ初めて来た人は事毎(ことごと)に驚く...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...嘘か、見い! 米沢侯は、さすがに骨肉、赤穂の浪人共に、不穏な謀(たくら)みがあると聞けば、すぐこの身を思うて、白金(しろがね)の下屋敷へお匿(かくま)い申そうとか、米沢の本城へお越しあれとか、遙々(はるばる)、遠い国許から心を寄せて案じてくれるのに引換えて、その主君のことばを、いちいちヘシ折って、お匿(かくま)いも相成らぬ、米沢へお引取も以ての外と、事毎に、わしを危地へ曝(さら)すようにと、仕向けているのは、あの千坂兵部ではないか』『…………』『それはまだよい』声は、努めて平調にしているが、呼吸はあらくなっていた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...いや、なかなかお手廻しのよいことですな」こういわれてみると、事毎に、疑う点は微塵(みじん)もないのである...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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