...事毎にいい子に成りたがるからいけないのだ...
太宰治 「喝采」
...事毎に「將軍政治」を謳歌するオランダに反感をもつ以上...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...人々は事毎に見出した筈だ...
戸坂潤 「一九三七年を送る日本」
...それが事毎に発動して肥えて行くということがなくてはならぬ...
戸坂潤 「ひと吾を公式主義者と呼ぶ」
...母親や吉川さんと事毎に衝突する...
豊島与志雄 「反抗」
...消極的に事毎に爆発し...
中里介山 「大菩薩峠」
...事毎にお紋母子を陷(おとしい)れようとしたといふのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...事毎に當家に仇をし...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...真弓殿を苦しめてはいけない」事毎(ことごと)にそう言って乳母をたしなめるのでした...
野村胡堂 「百唇の譜」
...便(たよ)って来てみれば事毎に案外で...
二葉亭四迷 「平凡」
...娘時代の千代紙細工のやうな姿から次第に離れて、分別を持つた、身に就いたおしやれを事としてゐる凡ての好みが、漸く自身の人柄に沁み透つたかの如(や)うにしつくりとして来て、彼は、事毎に、無言の彼女の姿を眺める時に、ふつと、己れが主になつて好ましい美妓を侍らし、得も云へぬ爽々しい陶酔を購ふてゐるかのやうな涼しさに打たれる事があつた...
牧野信一 「小川の流れ」
...彼等は太吉の弱みを知つて、事毎に、飛びくり目玉! と罵つて、無下に彼を凹ませた...
牧野信一 「木枯の吹くころ」
...各町の知事毎年その町良家新産の女児を視(み)て最も美な者十二人を選び...
南方熊楠 「十二支考」
...事毎に社會思想家がつて...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...事毎(ことごと)に難癖をつける...
夢野久作 「鼻の表現」
...事毎に軽蔑したのは...
横光利一 「欧洲紀行」
...シトロンでも煽(あふ)る調子で食事毎(ごと)に葡萄酒や茴香酒(アブサント)を飲む...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...吉良どのの為され方、事毎に、不審ばかり...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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