...テオドラ嬢の父は事毎に外相からの内諭で娘の意を嚮(むか)えるに汲々として弱り抜いていたが...
内田魯庵 「四十年前」
...事毎(こと/″\)に楯(たて)をついているのが...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...事毎に言われたものだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...御坊」事毎に神経を痛めるのは...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...引つ叩いて見ませう」事毎に若い平次にしてやられて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...事毎に新三郎を驚かしました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...事毎に平次は見せつけられます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...事毎に啀(いが)み合つてゐたことは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...事毎に啀(いが)み合って居たことは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...事毎に錢形平次を引つ張り出すのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...真弓殿を苦しめてはいけない」事毎(ことごと)にそう言って乳母をたしなめるのでした...
野村胡堂 「百唇の譜」
...今病んでは事毎にまだ痛まなかつた昨日の事が思はれて心が動揺する...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...事毎にそれが裏切られてゐた...
牧野信一 「小川の流れ」
...事毎に私は癇癪をたかぶらされた...
牧野信一 「創作生活にて」
...事毎に新鮮な印象を受ける久々の故郷は...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...「暗殺の酒場(キヤバレエ)」へ初めて来た人は事毎(ことごと)に驚く...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...嘘か、見い! 米沢侯は、さすがに骨肉、赤穂の浪人共に、不穏な謀(たくら)みがあると聞けば、すぐこの身を思うて、白金(しろがね)の下屋敷へお匿(かくま)い申そうとか、米沢の本城へお越しあれとか、遙々(はるばる)、遠い国許から心を寄せて案じてくれるのに引換えて、その主君のことばを、いちいちヘシ折って、お匿(かくま)いも相成らぬ、米沢へお引取も以ての外と、事毎に、わしを危地へ曝(さら)すようにと、仕向けているのは、あの千坂兵部ではないか』『…………』『それはまだよい』声は、努めて平調にしているが、呼吸はあらくなっていた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...いや、なかなかお手廻しのよいことですな」こういわれてみると、事毎に、疑う点は微塵(みじん)もないのである...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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