...限りなき醜さと限りなき愍然さを心ゆく許り嘲つてみるのは其の時だ...
石川啄木 「硝子窓」
...愍然(ふびん)や...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...思えばそれが愍然(あわれ)でならない...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...自ら大罪を犯したと信じて嘆いている愍然(あわれ)さを見ると...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...その容子(ようす)はいかにも愍然(びんぜん)でありました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...誠に愍然な次第故...
南方熊楠 「十二支考」
...帝も御心(みこころ)の中では愍然(びんぜん)に思召しながら后に擬してお考えになることもなく...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それでも愍然(ふびん)に思われて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...これで雨にでも合おうものなら愍然(あわれ)なものだ...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
...此で雨にでも合はうものなら愍然なものだ...
吉江喬松 「山岳美觀」
...死骸の弁馬を愍然(びんぜん)と嘲(あざ)むように...
吉川英治 「御鷹」
...かえって村重の態度を愍然(びんぜん)なものと見ていた...
吉川英治 「黒田如水」
...劉璋に対して愍然(びんぜん)たるものを抱いているような眸である...
吉川英治 「三国志」
...愍然(びんぜん)と打ちながめて...
吉川英治 「三国志」
...正成は愍然(びんぜん)と...
吉川英治 「私本太平記」
...愍然(びんぜん)たる境界に追いやられ...
吉川英治 「新書太閤記」
...それを愍然(びんぜん)に思ってくれたのか...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...むしろ愍然(びんぜん)を感じる...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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