...「では格別の憐愍(れんびん)により...
芥川龍之介 「桃太郎」
...仁右衛門は不愍(ふびん)さから今まで馬を生かして置いたのを後悔した...
有島武郎 「カインの末裔」
...しかし実は二十四節以前においても我を愍む語が見えるのである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...湯河原中佐の憐愍(れんびん)を求めるかのように見えた...
海野十三 「空襲葬送曲」
...なるたけ妙子に憐愍(れんびん)が注がれるようにと願う結果...
谷崎潤一郎 「細雪」
...同時に雪江に対する憐愍(れんびん)を感じないわけにはいかなかった...
徳田秋声 「蒼白い月」
...復讐(ふくしゅう)よりも憐愍(れんびん)を取り...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...若き男小蛇を愍(あわれ)み種々押問答の末ようやく納得させ...
南方熊楠 「十二支考」
...誠に愍然な次第故...
南方熊楠 「十二支考」
...何卒(なにとぞ)……御憐愍をもちまして...
夢野久作 「名君忠之」
...愍れみ保護するといふ共通の考へで結びつけられて...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...「ご不愍(ふびん)の情などに...
吉川英治 「私本太平記」
...不愍(ふびん)ではある...
吉川英治 「新書太閤記」
...目をかけているまでのことだよ)不愍(ふびん)なやつ...
吉川英治 「新書太閤記」
...また片恋の不愍(ふびん)な女も...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...――不愍(ふびん)と思う...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...愍(あわ)れになったのである...
吉川英治 「宮本武蔵」
...もうひとり世にも不愍(ふびん)な者...
吉川英治 「宮本武蔵」
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