...たった今までの愉快さは西山から逃げていった...
有島武郎 「星座」
...少しづゝ不愉快さが増して来て顔に出かゝつてゐたところへ...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...峰から峰へ跳躍するスキイの愉快さは想像するに余りありである...
徳田秋聲 「霧ヶ峰から鷲ヶ峰へ」
...でその愉快さはどこから来るかと云えば...
豊島与志雄 「戯曲を書く私の心持」
...自分たちだけ特権を享受し得ると考える愉快さを与えようとしてるのである...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...」三 その愉快さ晩になると...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その不愉快さのうちには...
夏目漱石 「明暗」
...何とも云えない不愉快さが身にしみ通って来る...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...他の少女たちが愉快さうに喋つたり...
北條民雄 「戯画」
...またそのことから生ずる愉快さを...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...その愉快さはまだ幾らか酔っているような口振りであった...
本庄陸男 「石狩川」
...私はあの時程愉快さを味つた時はありません――彼等と肩を並べて...
牧野信一 「早春のひところ」
...その愉快さを考へると...
牧野信一 「眠い一日」
...今度の旅はまさにそのあとの宿酔の苦しさ辛さ不愉快さだったと言えよう...
正岡容 「寄席」
...空遥かに愉快さうな音楽が聞えた...
正岡子規 「蝶」
...その昼中の苦とその夕方の愉快さとが忘られんので今年も去年より一倍の苦を感ずるのは知れきつて居るから...
正岡子規 「病牀六尺」
...私の質問の表面的な不愉快さにたいする反感のために...
三好十郎 「アメリカ人に問う」
...まだ日のさゝぬうす黒い海面へ庭さきからざぶりと飛び込む愉快さをも書き落してゐましたね...
若山牧水 「樹木とその葉」
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