...さも愉快さうにつけ加へました...
芥川龍之介 「杜子春」
...この愉快さを知るものは...
芥川龍之介 「報恩記」
...たった今までの愉快さは西山から逃げていった...
有島武郎 「星座」
...はたから氷峰が愉快さうに云つた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...潤筆料を値切られる不愉快さを知つてゐる画家(ゑかき)は郵便切手を買ふにも...
薄田泣菫 「茶話」
...少しずつ不愉快さが増して来て顔に出かかっていたところへ...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...その暑いための不愉快さが戸惑いをして壁面の絵の方に打(ぶ)つかって行ったせいもあるであろう...
寺田寅彦 「烏瓜の花と蛾」
...自然に愉快さで満されていたが...
コナンドイル Arthur Conan Doyle 三上於莵吉訳 「株式仲買店々員」
...彼女を怒らせることに意地悪い愉快さを覚えた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...」三 その愉快さ晩になると...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...手代風情にこんなところへ呼出された不愉快さを押し隱して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一日汗を流して労働した者が労働がすんでから湯に入るのは如何にも愉快さうで草臥(くたびれ)が直るであらうと思はれるがその他の者で毎日のやうに湯に行くのは男にせよ女にせよ必ずなまけ者にきまつて居る...
正岡子規 「墨汁一滴」
...ところが画かきは、削るのがすんで立ちあがり、愉快さうに、「さあ、はじめて呉(く)れ...
宮沢賢治 「かしはばやしの夜」
...)平太が分教場の方へ行って大工さんたちの働きぶりを見て居(を)りますと大工さんたちはくるくる廻ったり立ったり屈(かが)んだりして働くのは大へん愉快さうでしたがどう云ふ訳か横に歩くのがいやさうでした...
宮沢賢治 「革トランク」
...照子に対するどこやら錯覚的な愉快ささえ...
宮本百合子 「斯ういう気持」
...ほり込むように一字一字を書いてゆく愉快さもないというわけです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...気に入らない不愉快さを...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...要らざるこちらの腹さえさぐられる不愉快さも量を増し...
横光利一 「旅愁」
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