...髪も袂(たもと)も鍋鶴(なべづる)の灰色したる心地して...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...鍋鶴(なべづる)やら水禽(みずどり)やら近くの泉で啼いている...
吉川英治 「新書太閤記」
...計ろうておけ』吉良家往来二羽の鍋鶴(なべづる)が...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...今、出入の骨董屋(こっとうや)が、本阿弥(ほんあみ)の手紙を添えて置いて行った周文の軸を展(ひろ)げて、その画面へ、虫でも覗くように、眼鏡をかけて屈(かが)みこんでいた吉良上野介は、鍋鶴の羽音に、顔を上げて、不機嫌な皺(しわ)を、白髪眉(しらがまゆ)にひそめた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...『小ぎたない鍋鶴めが...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...お池の鍋鶴(なべづる)へやってくれんか...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...池の向う側に屈みこんでいる三羽の鍋鶴を...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...それへ移せば仔細はございますまいが』『この鍋鶴は...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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