...愈(いよいよ)親しみが増したやうであつた...
芥川龍之介 「秋」
...一 海上愈(いよいよ)東京を発つと云う日に...
芥川龍之介 「上海游記」
...僕は愈(いよいよ)不快になり...
芥川竜之介 「歯車」
...愈々(いよいよ)開業となつてからは...
石川啄木 「天鵞絨」
...その時には愈々恐ろしいことが始つたと思つて下さい...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...「(戊戌(つちのえいぬ)即ち天保九年の)夏に至りては愈々その異(こと)なるを覚えしかども尚悟らず...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...「さあ愈々(いよ/\)同胞(きやうだい)の国に着いたぞ...
薄田泣菫 「茶話」
...此想像をして愈々強固ならしむるに足る可し...
高木敏雄 「比較神話学」
...今度は愈々内面の写生である...
田山録弥 「小説新論」
...愈々寝る段になると...
豊島与志雄 「足」
...愈々今日の古文尚書の形になつたのである...
内藤湖南 「尚書稽疑」
...今度叔父も愈々墓地を買ったのでそれの自慢のためだった...
原民喜 「馬頭観世音」
...終列車の時間が愈々迫つて...
牧野信一 「変装綺譚」
...人間が苦しいとき愈自分の仕事の価値を知り...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...愈(いよいよ)閉口です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...尊兄の詩が愈々苦しくなり...
室生犀星 「聖三稜玻璃」
...余は親しく之を其友人に聴きて愈(いよい)よ透谷を尊敬するの念を長じたりき...
山路愛山 「透谷全集を読む」
...愈々(いよいよ)金に窮し...
山本周五郎 「青べか日記」
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