...僕は愈(いよいよ)不快になり...
芥川竜之介 「歯車」
...「さあ愈々(いよ/\)同胞(きやうだい)の国に着いたぞ...
薄田泣菫 「茶話」
...愈々(いよ/\)出世の手蔓(てづる)が出来かかつたぞ...
薄田泣菫 「茶話」
...霧は愈(いよいよ)深くなり...
竹久夢二 「おさなき燈台守」
...而も先生の演説の拙(まず)さ加減が世の常の雄弁にもまして敬愛されてゐたのだから愈貴かつた...
辰野隆 「浜尾新先生」
...天囚君は三十年も大阪に居つて愈此度大阪を去ることゝなつた...
内藤湖南 「大阪の町人と學問」
...この愈々混乱し速力を増す一方...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...愈々戦いに臨んで興奮した心には非常に大切な要点なのである...
中谷宇吉郎 「英国日食班の印象」
...所が愈大学へ這入(はい)って三年を過して居るうちに...
夏目漱石 「処女作追懐談」
...愈(いよ/\)出立(しゆつたつ)の朝(あさ)になつて宗助(そうすけ)は潔(いさぎ)よく未練(みれん)を抛(な)げ棄(す)てた...
夏目漱石 「門」
...「兄貴は愈々(いよいよ)本気だな――」そう思うと...
野村胡堂 「流行作家の死」
...俄に汗して愈(い)ゆと...
南方熊楠 「十二支考」
...愈々将来の決心だが……」と...
宮本百合子 「刻々」
...而してこの次に来る可き光栄ある第二次の革命が愈君を権威ある詩壇の真人たらしめる事を信ずる...
室生犀星 「愛の詩集」
...尊兄の詩が愈々苦しくなり...
室生犀星 「聖ぷりずみすとに与う」
...酔っぱらいは愈々強く踏みしめて...
柳田国男 「故郷七十年」
...五十となつて愈々體は健康になり...
吉川英治 「折々の記」
...「愈(いよいよ)いかん」彼の馬首は...
吉川英治 「三国志」
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