...愈(いよいよ)彼を殺さない内は...
芥川龍之介 「老いたる素戔嗚尊」
...ふたたび内をのぞいた 下駄もさきに見た通りでかわらない 愈ほんとうの決心がでて門前を東へ過ぎて吾躰を運転した...
伊藤左千夫 「根岸庵訪問の記」
...木曾は愈勢ひに乘りて...
高山樗牛 「瀧口入道」
...愈(いよいよ)今夜六時の神戸急行で帰国するので...
田山花袋 「蒲団」
...まして主観と客観との一つ一つは愈々そうである...
戸坂潤 「科学方法論」
...夫は愈々エッセイにまで発達するのであり...
戸坂潤 「思想としての文学」
...旱・水・冷・繭安・害により農民の窮迫は云うまでもなくこの風水害によって愈々決定的になった...
戸坂潤 「社会時評」
...此一方に於て議会の愈々腐敗する運命を予想す可く...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...西洋文明は愈々我が国民に消化され...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...愈々(いよいよ)また東上してたしか明治座での再度の旗揚であった...
中里介山 「生前身後の事」
...逆鱗愈々さかんにして...
中里介山 「法然行伝」
...其愈大なるに從て緩和仲裁の力を要することも亦愈急なる可し...
福沢諭吉 「帝室論」
...先生は愈々豫感してゐた迷惑な舞臺に身を置く事になつたのを感じた...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...大吉の心愈々重い...
山中貞雄 「中村仲蔵」
...彼には愈(いよいよ)...
吉川英治 「新書太閤記」
...武蔵はその孝心に愈感じて...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...川から堀らしい所へ入つて愈々眞菰の茂みの深くなつた頃...
若山牧水 「水郷めぐり」
...』『馬鹿なことを……』婆さんの聲は愈々尖(とが)つた...
若山牧水 「梅雨紀行」
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