例文・使い方一覧でみる「惑」の意味
スポンサーリンク...何（いず）れも自分にとっては寧（むし）ろ迷惑な貼札（はりふだ）たるに過ぎない... 
芥川龍之介 「羅生門の後に」
...そのためには彼は一見彼に利益らしく見える結果にも惑わされない...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...四圍の人の渠に對する思惑（おもわく）であつた...
石川啄木 「足跡」
...すっかり当惑してしまったかたちだった...
海野十三 「四次元漂流」
...そのように深遠で非凡な発見の誘惑は...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...「あなたは私が敵でないとたしかに感ずる唯一の方です」師父ブラウンは再び当惑して彼を見た...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...この新元素に対する疑惑の眼も四方から光っていたために色々な不愉快も経験しなければならなかった...
寺田寅彦 「レーリー卿（Lord Rayleigh）」
...何人も憲法の効果に對して疑惑を挾むものあるべからず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦（抄）」
...決して迷惑はかけないそうである...
豊島与志雄 「崖下の池」
...そんなことまで思い惑うているところへ...
中里介山 「大菩薩峠」
...連（つれ）こそいい迷惑だ」「君のようにむちゃに飛び出されても相手は迷惑だ...
夏目漱石 「虞美人草」
...人を惑わすものにすぎないのだ...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...そういうことならどんなにか迷惑したこったろう...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...相手の者から迷惑さうに問ひ返されて...
牧野信一 「鏡地獄」
...これを誘惑するの害なし...
箕作秋坪 「教育談」
...誘惑の限りを尽すも少しも動ぜぬから...
南方熊楠 「十二支考」
...話し相手が迷惑だ』裏門の潜（くぐ）りがすこし開いていた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...お十夜の眼を眩惑（げんわく）するにありあまる濃艶（のうえん）さである...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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