...新開地だけに悪風も少い...
芥川龍之介 「澄江堂雑記」
...一度しみ込んだ悪風は容易に除かれないものである...
伊丹万作 「演技指導論草案」
...ああいう悪風に染(そ)み...
岩野泡鳴 「耽溺」
...魔風と云おうか、悪風と去おうか、突如として黒姫おろしが吹荒(ふきすさ)んだ...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
...この悪風は恐らく今後数十年間...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...夫を軽く思う事当時の悪風なり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...当時アフリカで盛んに行はれてゐた奴隷売買の悪風を防止することでありました...
豊島与志雄 「アフリカのスタンレー」
...自然と悪風儀うつるなり(傍廂後篇)...
中山太郎 「穀神としての牛に関する民俗」
...この悪風の原因の一でなかろうか...
新渡戸稲造 「人格を認知せざる国民」
...悪風にしみていなかつた...
蜷川新 「天皇」
...そしてこの悪風潮は...
萩原朔太郎 「ラヂオ漫談」
...かかる悪風俗の起こりし由縁を尋ぬるに...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...この悪風の弊害は...
福沢諭吉 「教育の事」
...この悪風はなかなかすたれなかったことが明らかである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その家柄もしくはその血統に絡まる伝統的の悪風評もしくは...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...そして次に来(きた)った代議士という政治家の階級がまた明治元勲の悪風に感化せられて今日に及んだ...
与謝野晶子 「鏡心灯語 抄」
...克己(こっき)の範を垂れその下(もと)に獺惰(らんだ)の民と悪風を見ることなけん」孔明はつねにそういっていた...
吉川英治 「三国志」
...世に悪風を撒(ま)くのを...
吉川英治 「親鸞」
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