...一度しみ込んだ悪風は容易に除かれないものである...
伊丹万作 「演技指導論草案」
...ああいう悪風に染(そ)み...
岩野泡鳴 「耽溺」
...奥の悪風に染むなよ」深雪は...
直木三十五 「南国太平記」
...僕西洋より帰り来りし頃には文壇売名の悪風いまだ今日の如く甚しからざりしが大正四...
永井荷風 「桑中喜語」
...かかる地名の虚偽を以てこれまた都会の憎むべき悪風として観察するかも知れない...
永井荷風 「日和下駄」
...悪風を退治するのはむしろ容易(たやす)いことで...
中里介山 「大菩薩峠」
...暴慢(ぼうまん)な悪風を掃蕩(そうとう)するにあると思います...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...あたかも悪風の通り過ぎるを待つ舟子らのように...
久生十蘭 「魔都」
...この悪風習の存在を許すべき余地なきなり...
福田英子 「妾の半生涯」
...こちらの悪風に染まることが他日いかに彼らの平和と幸福とをそこなうかを思わず...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...我々の悪風も著しく改まった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あんなに腐敗した当世の悪風にも自分は決して染まってはいないぞと感ずることは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その悪風があったことを記憶している...
柳田国男 「故郷七十年」
...そして次に来(きた)った代議士という政治家の階級がまた明治元勲の悪風に感化せられて今日に及んだ...
与謝野晶子 「鏡心灯語 抄」
...又如何(いか)に家庭に閉(とぢ)込めて置けばとて其(それ)等の悪風が全(まつた)く若い女子の耳目(じもく)に触れないとは定められないでせう...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...寺侍たちの悪風は...
吉川英治 「大岡越前」
...この道にも近ごろはややそういう悪風がないでもないとは...
吉川英治 「新書太閤記」
...みだらな悪風が行われていようとは思わなんだ...
吉川英治 「新書太閤記」
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