...一度しみ込んだ悪風は容易に除かれないものである...
伊丹万作 「演技指導論草案」
...而(し)かもなお十分にこれを制するを得ずして幾多の悪風を醸したが...
大隈重信 「婦人問題解決の急務」
...当時アフリカで盛んに行はれてゐた奴隷売買の悪風を防止することでありました...
豊島与志雄 「アフリカのスタンレー」
...斯(かゝ)る地名の虚偽を以てこれ亦(また)都会の憎むべき悪風として観察するかも知れない...
永井荷風 「水 附渡船」
...暴慢(ぼうまん)な悪風を掃蕩(そうとう)するにあると思います...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...蕉門俳句をして後世の悪風流に堕落させた...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...そしてこの悪風潮は...
萩原朔太郎 「ラヂオ漫談」
...動(やや)もすれば人を叱倒(しかりたお)し人を虐待するが如き悪風は男子の方にこそ多けれども...
福沢諭吉 「女大学評論」
...不徳の悪風も亦共に遺伝して...
福沢諭吉 「新女大学」
...また最も与(あずか)りて悪風習の因となれるなるべし...
福田英子 「妾の半生涯」
...あんなに腐敗した当世の悪風にも自分は決して染まってはいないぞと感ずることは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その家柄もしくはその血統に絡まる伝統的の悪風評もしくは...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...最初はたしかに美風であったものも年月とともに悪風となって...
横光利一 「スフィンクス(覚書)」
...そして次に来(きた)った代議士という政治家の階級がまた明治元勲の悪風に感化せられて今日に及んだ...
与謝野晶子 「鏡心灯語 抄」
...社会の悪風に感染しない様に警戒して居ると云ふ事ですが...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...又如何(いか)に家庭に閉(とぢ)込めて置けばとて其(それ)等の悪風が全(まつた)く若い女子の耳目(じもく)に触れないとは定められないでせう...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...旧態の悪風を一掃して...
吉川英治 「新書太閤記」
...国を蝕(く)う世の悪風へ...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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