...一度しみ込んだ悪風は容易に除かれないものである...
伊丹万作 「演技指導論草案」
...魔風と云おうか、悪風と去おうか、突如として黒姫おろしが吹荒(ふきすさ)んだ...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
...この悪風は恐らく今後数十年間...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...かかる地名の虚偽を以てこれまた都会の憎むべき悪風として観察するかも知れない...
永井荷風 「日和下駄」
...斯(かゝ)る地名の虚偽を以てこれ亦(また)都会の憎むべき悪風として観察するかも知れない...
永井荷風 「水 附渡船」
...悪風を退治するのはむしろ容易(たやす)いことで...
中里介山 「大菩薩峠」
...御承知の通りの悪風流である分のことです...
中里介山 「大菩薩峠」
...自然と悪風儀うつるなり(傍廂後篇)...
中山太郎 「穀神としての牛に関する民俗」
...暴慢(ぼうまん)な悪風を掃蕩(そうとう)するにあると思います...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...悪風にしみていなかつた...
蜷川新 「天皇」
...第二に悪風暴(にわ)かに起れば身に飾った宝衣全く失わる...
南方熊楠 「十二支考」
...その悪風があったことを記憶している...
柳田国男 「故郷七十年」
...その家柄もしくはその血統に絡まる伝統的の悪風評もしくは...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...そして次に来(きた)った代議士という政治家の階級がまた明治元勲の悪風に感化せられて今日に及んだ...
与謝野晶子 「鏡心灯語 抄」
...積年の悪風を京都から一掃して...
吉川英治 「黒田如水」
...「悪貨が悪風を生むことは...
吉川英治 「私本太平記」
...この道にも近ごろはややそういう悪風がないでもないとは...
吉川英治 「新書太閤記」
...その悪風を一掃して...
吉川英治 「宮本武蔵」
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