...「畜生! あんな悪賢い浮浪人は...
芥川龍之介 「老いたる素戔嗚尊」
...実際又彼は彼女の目には妙に悪賢い男らしかった...
芥川龍之介 「玄鶴山房」
...悪賢い動物は他にゐない!午後またポストへ...
種田山頭火 「松山日記」
...十世紀のあいだ笞と拳骨で脅やかされとおした悪賢い奴隷の種族だ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...悪賢い子供たちは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そうかといって(大抵の邪悪な顔には何処(どこ)か狡(ずる)い賢さがあるものだが)悪賢いという柄でもない...
中島敦 「環礁」
...余程悪賢い奴のやったことでございます」「…………」「お縫でないことは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...恐ろしく悪賢いところがある」「お仙が定吉を殺したのは?」「新吉でなく岩松でなく...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...フト文銭を一枚投(ほう)り込んだ――あの辺は徳三郎の悪賢いところだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...佐吉は悪賢い人間だが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...殺す心持になったのだ」「碁を打っていたのは?」「それが佐吉の悪賢いところさ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一年ばかり前、女出入りで、手ひどく小田巻直次郎にやられたことがありますが、悪賢い人間で、尻尾を巻いてそれっきり反抗しようともせず、あべこべに家来か幇間(ほうかん)のように、小田巻直次郎の浪宅に出入りしておりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...もう悪賢い下手人なんかには負けません」平次は独り言をいいながら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その頃丸屋の嫁が里に帰され、染五郎と逢引の合図を交しているのを見て、悪賢い左陣は、女下駄で足跡までこしらえて罪をお絹に転嫁しましたが、川に捨ててあったお絹の守り刀については、不思議なことに何にも知らなかったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「狐は悪賢いものだから...
宮原晃一郎 「孝行鶉の話」
...悪賢い人でしたが...
宮本百合子 「斯ういう気持」
...悪賢い鬼才であるなどと...
吉川英治 「三国志」
...ただ、お綱があのまま、ふたたび息を吹っかえさぬだけのことに終るので」「ま、とにかく、そちらの希望を、承ろう」孫兵衛をじらしておいて、「では言いましょう」と、旅川周馬、悪賢い目で、額(ひたい)ごしにお十夜の顔を見つめた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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