...風地震悪疫亦相次いで起り...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...悪疫の細菌を持っていそうな物を決して食わず...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...「飢饉、果物の不作、空気の腐敗、悪疫、を起こすのはすべてデーモンである...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...戦争に伴う悪疫にて住民の半分を失い...
大隈重信 「大戦乱後の国際平和」
...戦争も悪疫も礼賛(らいさん)に値するのかもしれない...
寺田寅彦 「災難雑考」
...しかし道徳上の悪疫は破廉恥なる圧制者の下において更に嫌悪(けんお)すべきものとなる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...北斎は嘉永二年に死し広重は安政五年の悪疫に斃(たお)れ...
永井荷風 「江戸芸術論」
...それを村の入口に張って悪疫の襲来を防ぐことや...
中山太郎 「穀神としての牛に関する民俗」
...加うるにこの時代にあっては悪疫の流行も思わぬ怪我も...
中山太郎 「本朝変態葬礼史」
...悪疫が流行したり(ペリクレス自身もそのために死んだ)して...
野上豊一郎 「パルテノン」
...汚穢、陋習(ろうしゅう)、饑餓、困憊、悪疫……、あらんかぎりの惨苦のしみとおった獣の生活がそこにある...
久生十蘭 「地底獣国」
...夥しく悪疫に斃れた病人のことではなかろうか...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...殊に凶作とか、悪疫とか、その他さまざまな災厄を蒙って、他よりも一層疲弊しているような地方、つまり、死んだ農奴をなるべく容易(らく)に、なるべく安く買い取ることの出来そうな地方ばかり捜しまわったのである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...悪疫と呼ばれているが...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...長い一般的な飢饉に次いで消耗性の悪疫が起り...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...或る年悪疫(あくえき)が流行して...
吉川英治 「三国志」
...当時の悪疫の一種なるべし...
吉川英治 「随筆 新平家」
...ついに一切の階級を一般的貧困という悪疫にかからせる...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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