...斜(ななめ)ならず悦びながら...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...溢るゝばかりの悦びを顔に現して...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...ジュリア歌う――お客さま悦びます...
海野十三 「恐怖の口笛」
...二人は再生の悦びを交々(こもごも)のべた後で...
海野十三 「蠅男」
...それ程彼は急激な悦びに襲はれたのであつた...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...これだ」と私の悦びは飛び立つ位...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...自分のすっかり忘れていたさま/″\な悦びに充ちた...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...悦びに吊られて思ひ込んだ...
中原中也 「その頃の生活」
...するとヘルンは大悦びで部屋をとび出し...
萩原朔太郎 「小泉八雲の家庭生活」
...不思議な明るい幻想の悦びに變つてきました...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...忘却されることの悦びを知つてゐるのだ...
萩原朔太郎 「宿命」
...生の悦びを味へるものなら何でもかんで手に入れようとしてゐた意慾...
堀辰雄 「ヴェランダにて」
...悲しみと悦びとを同時に感ずるといふ言葉を少しばかり説明いたしたいと思ひます...
牧野信一 「嘆きの孔雀」
...この悦び――である...
牧野信一 「馬車の歌」
...猿猴ら大いに悦び...
南方熊楠 「十二支考」
...これから巣に就(つ)こうとする際の悦びの声...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...見るほどの者に生きることの悦びを感じさせた...
山本周五郎 「落ち梅記」
...悦びもなければ同じく希望もなかつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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