...文字を学ぶ悦びを知らなかつた以前である...
石川啄木 「二筋の血」
...餘人の思ふ如く理性の悦びではなく全く感情の上のみの悦である...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...」皆は吾を忘れて悦び合っていました...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...これだ」と私の悦びは飛び立つ位...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...秋冬に至れば人みなその歳功の成るを悦び...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...こんな日に少しばかり郊外の途を辿るのは確かに新鮮(フレッシュ)な悦びであらねばならぬ...
豊島与志雄 「過渡人」
...ただ生成の悦びに酔う...
豊島与志雄 「高千穂に思う」
...大した悦びでもありませんよ...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...姉の悦びは非常であつた...
長塚節 「開業醫」
...少し宛(ずつ)舐めて行く時の悦び...
古川緑波 「甘話休題」
...それをめぐるものゝ中に新らしく甦(よみがへ)つた悦びを話してゐたときに...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...彼等が早合点してお世辞のために悦び迎へたのは当然なのである...
牧野信一 「歌へる日まで」
...尚今月「スバル」の復活号を手にしたことは全く偶然の悦びであつた...
牧野信一 「月評」
...いつも俺に泣顔ばかり見せてゐる市民達の悦びの吟唱が聞き度いのだ...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...――門先に立つて遥かの村を見渡すと其処の一区劃だけは見るからに霞は甘い悦びに充ち...
牧野信一 「村のストア派」
...国民の生活にはかかる悦びがなければなりません...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...飯なども握りて遣(つか)はせば悦びて持ち退く...
柳田国男 「山の人生」
...猟師労無くして獲物多きことを悦び...
柳田国男 「山の人生」
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