...自分はこの全滅的荒廃の跡を見て何ら悔恨の念も無く不思議と平然たるものであった...
伊藤左千夫 「水害雑録」
...自分は此全滅的荒廢の跡を見て何等悔恨の念も無く不思議と平然たるものであつた...
伊藤左千夫 「水害雜録」
...私は軽い悔恨の念を抱かされました...
薄田泣菫 「質屋の通帳」
...看護婦と爭はねばならぬ人は生きる壽命をも殺す人である」此に至つて春三郎は又深い悔恨の念の萌(きざ)すを覺えた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...私は何ともいえない慚愧(ざんき)悔恨の念が胸にこみ上げて来ました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...先刻の私の間抜けとも阿呆(あほ)らしいともなんとも言いようのない狂態に対する羞恥(しゅうち)と悔恨の念で消えもいりたい思いをした...
太宰治 「断崖の錯覚」
...私は悔恨の念にたへなかつた...
種田山頭火 「行乞記」
...ふたたび悔恨の念にとらえられた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...悔恨の念に責められた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...悔恨の念からのがれるために...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...だが彼は俺を恨んでもいない!」そういう悔恨の念が重く心にかかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...――彼女はそれらの悔恨の念をしりぞけ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼女の残りの生涯は悔恨の念に毒されてしまった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...いずれも悔恨の念は免れぬ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ひとりの者を仆(たお)したという悔恨の念は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そこで、兵馬はゆくりなく、吉原に於ての過去の夢を思い出し、悔恨の念と共に、あの時の相手がここに現われた女と、境遇はほぼ同じでも、行き方の全く違ったことを考えずにはおられません...
中里介山 「大菩薩峠」
...知らない振(ふ)りをしてなぜそれをやり過ごしたのだろうという悔恨の念が燃えたのです...
夏目漱石 「こころ」
...悔恨の念は是非共自殺させなければやまないように逼(せま)って来る...
夏目漱石 「創作家の態度」
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