...廬山は古代中国の詩、杜甫の詩に登場する...
...全唐詩の中でも、李白や杜甫などの詩人の作品が特に有名である...
...出門日已遠(しゆつもんひすでにとほし)不受徒旅欺(うけずとりよのあざむくを)骨肉恩豈断(こつにくのおんあにたたんや)手中挑青糸(しゆちゆうせいしをとる)捷下万仞岡俯身試搴旗これは更にずつと古い杜甫(とほ)の「前出塞(ぜんしゆつさい)」の詩の結末――ではない一首である...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...西欧の詩人吾これを詳(つまびらか)にせず、東洋の古今ただ詩作家の少なからざるを見るのみ、真詩人の態度を得たるものあるを知らず、屈原(くつげん)、陶潜(とうせん)、杜甫(とほ)、李白(りはく)、皆社会外に立てる人にあらずして要するに詩作家たるのみ、人丸(ひとまろ)、赤人(あかひと)、憶良(おくら)、家持(やかもち)また人格の察すべきなく、今日においてはただその詩作家たるを感ずるのみ、以上の諸大家、詩作家としてはもとよりその大を感ずといえども、人格としては予未だその人を思うことあたわず、要するに真詩人たる態度において欠くるところあるによれり...
伊藤左千夫 「絶対的人格」
...二枚重なつて掛かつてゐる軸物の上の一つ――支那人の書いた杜甫の句であつた――を上げて見た...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...紛々たる軽薄何ぞ数うるを須いん――と杜甫の貧交行をうなりだした...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...此處は杜甫の哭いたところと唐詩選に照らし合せて...
太宰治 「このごろ」
...杜甫の『秋日詠懷一百韻』の中に六朝の畫聖顧之の名を一字省いて顧といひ...
土井晩翠 「「イーリアス」例言」
...賊を避けて彭衙(ほうが)の道を走る杜甫は...
中谷宇吉郎 「詩人への註文」
...杜甫(とほ)の詩は...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...清きにも由らず濁れることにまた由らず恋しき大阪の水秋風や一茶の後の小林の田代の彌太に購へる鎌私は杜甫など読んだこともないが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...流石に杜甫はえらいと思ふ...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...杜甫の「北征行」中の「新たに歸りて且(しばら)く意を慰む...
堀辰雄 「萩原朔太郎」
...杜甫(とほ)が自己の経歴を詳(つまびらか)に詩に作りたると相(あい)似たり...
正岡子規 「曙覧の歌」
...ただ杜甫の経歴の変化多く波瀾(はらん)多きに反して...
正岡子規 「曙覧の歌」
...蕪村の規模は杜甫(とほ)のごとく大ならざりしも...
正岡子規 「俳人蕪村」
...芭蕉が極めておぼろに杜甫(とほ)の詩想を認めしとは異なりしなるべし...
正岡子規 「俳人蕪村」
...山青花欲燃(やまあおくしてはなもえんとほっす)――杜甫の絶句そのままの眺めではないか――風雅の極じゃの」「兎角(とかく)近頃の人間は...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...ダヴィンチも杜甫(とほ)も芭蕉(ばしょう)も歩いた...
三好十郎 「歩くこと」
...私は杜甫を一つ最後に読もうと思って持ち込んだこともある今年の冬だ...
横光利一 「夜の靴」
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