...然り、革命の風雲は、細心、廉悍の老将、源三位頼政の手によつて、飛ばされたり...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...濶達勇悍の好将軍知盛によつて...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...以前の慓悍(ひょうかん)な気色(けしき)などは...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...この長兵衛がまたなかなか精悍な気象で...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...自分ははじめて悍馬の美しさというものを発見したような気がする...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...それはまたしっかりした精悍(せいかん)なそして陰気な顔つきであった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...何んとなく精悍(せいかん)な感じのする男です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...勘次は三十五六の精悍(せいかん)な感じのする男ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...角ばった精悍な顔に...
火野葦平 「花と龍」
...しかもその弁護人が摯悍(しかん)矯直(けうちよく)にして裁判官を面責することを恐れざる放胆を予(あらかじ)め示して置いたときである...
平出修 「公判」
...驢の忍耐強き、馬の悍強き、騾の頑牢なる、共に古より聞えた...
南方熊楠 「十二支考」
...精悍(せいかん)そのもののような巨躯に...
夢野久作 「近世快人伝」
...その濡れたように生き生きとした花粉の精悍(せいかん)な色のために...
横光利一 「花園の思想」
...得意な薄笑いで突撃して来た久慈の剽悍な眉もちらりと泛んだ...
横光利一 「旅愁」
...悍馬(かんば)は死にもの狂いでのぼってゆく...
吉川英治 「篝火の女」
...悍馬(かんば)に蹴られるところであった人影は...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...ほんのちょっと調べるだけで悍ましい真相が判明した――ダンフォースも私もそれを個人的に疑ってみたことはなかったと主張すれば素朴に過ぎるだろうが...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...この慓悍なスペイン騎士の一隊がインカの陣営でつとめた役割は...
和辻哲郎 「鎖国」
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