...かくのごとく悍無類の批評家の軍勢が一作いずるとみるやたちまち空をおおうて群りくるありさまはものすごいばかりである...
伊丹万作 「雑文的雑文」
...古史神話は、日、月、素三神出現の条に、素盞嗚尊の性質を述べて、此神勇悍にして、常に哭泣を以て行と為す...
高木敏雄 「比較神話学」
...文中記載のゴリラを生獲(いけどり)してこの一行に持ち込んだらしい剽悍(ひょうかん)兀鷹(ズール)族の一隊というのは...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...ジルノルマン氏は彼にバスクという名前を与えていた(訳者注 ピレネー山間の剽悍なる民にバスク人というのがある)...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...何んとなく精悍(せいかん)な感じのする男です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その中でジャン・フレミユというフランス人の海賊は慓悍で...
久生十蘭 「フランス伯N・B」
...精悍な顔の労働者である...
火野葦平 「花と龍」
...灰色の斑(ぶち)ある若き悍馬(かんば)とか...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「鼻」
...馬のやうに精悍な脛も露はに...
牧野信一 「創作生活にて」
...甚(はなは)だしく精悍(せいかん)で肉慾的な感じがあふれるのであった...
山本周五郎 「似而非物語」
...悍馬に泡を噛ませてきた一老将がある...
吉川英治 「三国志」
...奔牛悍馬(ほんぎゅうかんば)は...
吉川英治 「三国志」
...精悍無比(せいかんむひ)ときこえた亀井武蔵守(かめいむさしのかみ)の兵七百...
吉川英治 「神州天馬侠」
...悍馬(かんば)のたてがみと共に...
吉川英治 「新書太閤記」
...悍馬(かんば)は悍馬と絡(から)みあって先を争い...
吉川英治 「新書太閤記」
...悍馬の脚(あし)もとに蹴ちらしながら...
吉川英治 「平の将門」
...それでもなお我々はそれらの標本のことを考えざるを得なかった――特に悍ましい暴虐に見舞われたレイクのキャンプから失われた八体の完全標本のことを...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...一種の精悍さを見せていた――光線のせいか...
蘭郁二郎 「脳波操縦士」
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