...船頭は、悄然として再び、『お気の毒でしたね...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...悄然(しようぜん)新聞社の門を出たことがある...
泉鏡花 「おばけずきのいわれ少々と処女作」
...悄然(しょうぜん)と細って...
泉鏡花 「婦系図」
...悄然として音無し...
太宰治 「右大臣実朝」
...芳子が低頭勝(うつむきがち)に悄然(しょうぜん)として後について来るのを見ると...
田山花袋 「蒲団」
...私は悄然としながら...
近松秋江 「霜凍る宵」
... 110心ならずも悄然と牧場あとに退(の)く如し...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...私はいよいよ失望して、悄然と帰った...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...その時はひとり悄然(しょうぜん)として離れて...
中里介山 「大菩薩峠」
...平次は悄然として外に出ました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...昼間のやうに白く明るい光りの中に月とすれすれの高さで漁場の櫓が悄然と聳えてゐた...
牧野信一 「酒盗人」
...私は一人悄然(しょうぜん)と町内のお花見の連中が春の町を練って行く後姿が...
水上滝太郎 「山の手の子」
...悄然(しょうぜん)と急いだ...
吉川英治 「三国志」
...悄然(しょうぜん)とそこをひかなければならなくなった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...こんな悄然(しょうぜん)たる姿は彼ひとりだった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...門前に誰か悄然(しょんぼり)と立っている...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...悄然(しょうぜん)として...
吉川英治 「親鸞」
...悄然(しょうぜん)と坐り直した...
吉川英治 「宮本武蔵」
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