...須世理姫は独り悄然(せうぜん)と...
芥川龍之介 「老いたる素戔嗚尊」
...悄然(しょうぜん)としているのである...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...まるで打って変ったように悄然として僕の方に顔をすり寄せた...
海野十三 「深夜の市長」
...悄然(しょんぼり)と私の顔を覗(のぞ)き込みながら...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...芳子が低頭勝(うつむきがち)に悄然(しょうぜん)として後について来るのを見ると...
田山花袋 「蒲団」
...そうして悄然と打ち沈んでいるのを面と向って見ると...
近松秋江 「霜凍る宵」
...悄然(しょうぜん)と...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...黙り込んで悄然(しょうぜん)としていたジャン・ヴァルジャンは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...お前も達者でいなよ」ムク犬は悄然として...
中里介山 「大菩薩峠」
...悄然(しょうぜん)と南へ去った...
中島敦 「李陵」
...悄然(しょうぜん)たるうちに...
夏目漱石 「永日小品」
...平次は悄然(しょうぜん)として外に出ました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「何といふ孤獨の男だらう!」黒く悄然としてゐる友の背後姿をみてゐる中に...
萩原朔太郎 「田端に居た頃」
...白無垢を着て悄然と立っているすがただった...
林不忘 「あの顔」
...おせいの亭主は悄然(せうぜん)と戻つて行つた...
林芙美子 「浮雲」
...それで学校やめさせるような卑劣なことをやるならやればいい」「なんて生憎なんだろう……」歎息するゆき子の悄然とした雀斑(そばかす)のある顔を見ると...
「鏡の中の月」
...悄然とした彼のようすには同情を唆られた...
山本周五郎 「柳橋物語」
...悄然とうつむいて唾液(つば)を嚥(の)み込んでいるように見えた...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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