...堀川保吉(ほりかわやすきち)は悄然(しょうぜん)とプラットフォオムの石段を登って行った...
芥川龍之介 「十円札」
...宇左衛門は悄然(しょうぜん)と腕を組んで...
芥川龍之介 「忠義」
...しかし妻は悄然(しょうぜん)と笹の落葉に坐ったなり...
芥川龍之介 「藪の中」
...夢を見てゐる人の様に悄然(しよんぼり)とした髪も乱れた...
石川啄木 「鳥影」
...廉平は腕を拱(こまぬ)いて悄然(しょうぜん)としたのである...
泉鏡花 「悪獣篇」
...正造も悄然として項垂れていた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...悄然(しょんぼり)と立っているばかり……そして焼け跡には...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...ところが先に立った一郎は直ぐに悄然として...
田中英光 「箱根の山」
...私は其の部屋の鏡に映って居る二人の顔を見較べて孤影悄然たる自分の風采に耻入りました...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...勘次(かんじ)は悄然(せうぜん)として居(ゐ)た...
長塚節 「土」
...悄然(せうぜん)として八丁堀から歸つて來ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...悄然(しょうぜん)として八丁堀から帰って来ると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...彼は悄然と坂の上に一人で立つてゐる...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の死」
...悄然(しょうぜん)と生きている...
林芙美子 「新版 放浪記」
...真闇(まっくら)な坐舗(ざしき)に悄然(しょんぼり)として...
二葉亭四迷 「浮雲」
...悄然と先生宅を辞した...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...悄然(しょうぜん)と...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ただ、行燈(あんどん)の下に、下男の助市が、挟(はさ)み筥(ばこ)へよりかかって、孤影悄然と、よだれをたらして眠っていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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