...恵まれた一日だつたことに間違はない...
種田山頭火 「行乞記」
...せっかく自分に恵まれた物を何から何まで...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...春の日に恵まれた若き簇葉の間から...
豊島与志雄 「旅人の言」
...愛と不幸とを受くるに恥じない魂を神より恵まれた者は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...彼は自分の生涯を恵まれたる生涯だとは思っていないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼の生涯に恵まれた幸福は...
長谷川時雨 「お墓のすげかえ」
...あの人に恵まれたものを完全に見わけることを妨げているじゃありませんか...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...何と恵まれたるかな...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...他座皆悪いといふのに、恵まれたるかな...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...不思議な小手先の才能に恵まれた魔術師だらう! と心底から感嘆させられました...
牧野信一 「早春のひところ」
...かくも自然の恩寵に恵まれた国が...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...日本は遥(はる)かにまだ手仕事に恵まれた国なのを気附きます...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...一夜の宿を恵まれた遍路たちは別棟の建物に旅装を解くと...
山本禾太郎 「抱茗荷の説」
...絶好の機会に恵まれたので断然...
夢野久作 「近眼芸妓と迷宮事件」
...寺に泊って寝られる夜はもっとも恵まれた晩である...
吉川英治 「剣の四君子」
...「あなたは実に天運に恵まれた御方である...
吉川英治 「三国志」
...一死を倶(とも)に邦家へ捧げ得る機会に恵まれたことはむしろお互いの歓びとも申したい...
吉川英治 「日本名婦伝」
...生前既に過分の名誉に恵まれた...
和辻哲郎 「鎖国」
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