...たといその国土が各自の生活に対して恵まれたものであったとしても...
石原純 「日本文化と科学的思想」
...第一報を送り得る恵まれた立場にあるのだ...
海野十三 「地球発狂事件」
...この店が長い年月を重ねて徐々に恵まれたこの賑やかな雰囲気は失われてしまう...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...なぜ又科学特に自然科学がそういう特別に恵まれた条件を持てたかと云うと...
戸坂潤 「認識論としての文芸学」
...ごく賢い恵まれた人々がいます...
豊島与志雄 「意欲の窒息」
...幸運に恵まれたからだとも言えますでしょう...
豊島与志雄 「古木」
...近江商人が最も恵まれた成功者だとすれば...
中里介山 「大菩薩峠」
...その中でまたも新しい高山蝶に恵まれた...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...生前あれほど恵まれた音楽家は...
野村胡堂 「楽聖物語」
...私は文字通り人形と玩具の生活に存分に恵まれたのも...
三好達治 「オルゴール」
...源氏に抱かれている姫君はすでに類のない幸運に恵まれた人と見えた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...日本は遥(はる)かにまだ手仕事に恵まれた国なのを気附きます...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...もっと恵まれた条件で作られるのだといい切っていいではないか...
柳宗悦 「苗代川の黒物」
...自然から恵まれた物資が産みの母である...
柳宗悦 「民藝四十年」
...ある席で懐中から小冊子を取り出し「これは君にあげるつもりでようやく探しだした」とわざわざ恵まれたのは『宮詣り東のつと』という潮来の細見で狂歌人の絵本...
山本笑月 「明治世相百話」
...彼は充分に恵まれたこととしなければならず...
横光利一 「旅愁」
...「あなたは実に天運に恵まれた御方である...
吉川英治 「三国志」
...何という恵まれた晩だろうか――と彼が欣(よろこ)びの笑みをもらしていると...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
便利!手書き漢字入力検索