...幸運に恵まれた若い女は探し当てるし...
海野十三 「幸運の黒子」
...いや既(すで)に首領は赤毛が帆村から恵まれた簡易防弾衣で生命を助かったことを知っているかも知れない...
海野十三 「流線間諜」
...この店が長い年月を重ねて徐々に恵まれたこの賑やかな雰囲気は失われてしまう...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...我が日本は最もその点においても自然に恵まれた国土であるように思います...
高浜虚子 「俳句への道」
...一つの恵まれた役得というのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...ウェーバーの「自由射手」を見る機会に恵まれたが...
野村胡堂 「楽聖物語」
...結局その恵まれた裸体ほど立派な微妙なものは無かったでしょう...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...幾らか恵まれた余生として...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...何と恵まれたりな此の興行...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...それを「いかに」経験するかに存するということを真に知れる人はまことに哲学的に恵まれた人である...
三木清 「語られざる哲学」
...私たちは茶器を選ぶのに初代の茶人たちよりは遥か恵まれた時代に住む...
柳宗悦 「工藝の道」
...そういう自然に恵まれた国であるかを反省することは...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...岸辺にあって海や島々の景色に恵まれた土地であります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...まして豊富な材料に恵まれた日本である...
柳宗悦 「民藝四十年」
...平穏で恵まれた生活の中の自分は...
山本周五郎 「さぶ」
...一夜の宿を恵まれた遍路たちは別棟の建物に旅装を解くと...
山本禾太郎 「抱茗荷の説」
...思い出して……成る程……そうであったかと長大息するに違いないのだから……そうして物質的にも精神的にも恵まれた...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...生前既に過分の名誉に恵まれた...
和辻哲郎 「鎖国」
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