...たといその国土が各自の生活に対して恵まれたものであったとしても...
石原純 「日本文化と科学的思想」
...ただ人類の知恵のために重い責任を負うて無我な真剣な努力に精進する人間にのみ恵まれた最大のラキジュリーではないかという気がするのであった...
寺田寅彦 「小浅間」
...この恵まれたるインテリゲンチャの任務だと云うのである...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...ただ学生の方は卒業までは何とか食えるという条件の下に置かれている多少恵まれた一群の民衆で...
戸坂潤 「学生の技能と勤労大衆」
...ごく賢い恵まれた人々がいます...
豊島与志雄 「意欲の窒息」
...一つの恵まれた役得というのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...何と世にも恵まれたものであろうぞ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...この女の恵まれた美しさが...
野村胡堂 「黄金を浴びる女」
...自分は既にその乞食から一度の食を恵まれたわけである...
橋本五郎 「地図にない街」
...もっと恵まれた時代の何かあるものがちらついていた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「断食芸人」
...この恵まれた事情が日本人の木材に対する好みを発達させました...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...自然から恵まれた物資が産みの母である...
柳宗悦 「民藝四十年」
...旅は幸いと日和に恵まれた...
山本周五郎 「日本婦道記」
...ドンナ悪事をしても決して見付からない天分を恵まれたのかも知れない……なぞと考えまわすうちに...
夢野久作 「一足お先に」
...――ああ恵まれたる年よ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...二夫人は各自の写真に自署したのを携へて来て私に恵まれた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...余りに恵まれた順調と周(まわ)りの一門に誤られている...
吉川英治 「源頼朝」
...平和に恵まれた柔和な相(そう)をくずして...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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