...いや既(すで)に首領は赤毛が帆村から恵まれた簡易防弾衣で生命を助かったことを知っているかも知れない...
海野十三 「流線間諜」
...この店が長い年月を重ねて徐々に恵まれたこの賑やかな雰囲気は失われてしまう...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...温帯殊(こと)に我が日本に特に恵まれた自然の賜(たま)ものではないでしょうか...
高浜虚子 「俳句への道」
...子供の時から恵まれた環境と選ばれた人々の間に甘やかされずに来たのだったら...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...真の恐れを知れる者は真に恵まれたる勇者である...
豊島与志雄 「偶像に就ての雑感」
...春の日に恵まれた若き簇葉の間から...
豊島与志雄 「旅人の言」
...実際「恵まれたる」今日はである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...美しさも賢さも申分なく恵まれたお静は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...自分は既にその乞食から一度の食を恵まれたわけである...
橋本五郎 「地図にない街」
...これは恵まれた機会であるとも考えられた...
本庄陸男 「石狩川」
...彼等の小さな恵まれた白絹ずくめの同輩を眺めている……前方左手には...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神童」
...自分に天から恵まれた...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...この中将は若年ですでにあらゆる条件のそろった恵まれた環境に置かれていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...如何に恵まれた事情にあるかを知らねばならない...
柳宗悦 「現在の日本民窯」
...しかも或る程度まで恵まれた才能をもっていたのが...
山本周五郎 「季節のない街」
...そういうよい結果に恵まれたのはおそらく偶然に違いない...
山本周五郎 「日本婦道記」
...ただそれらの機縁と一歩によく恵まれたというだけの者でしかない...
吉川英治 「大岡越前」
...それを授けられた其許こそ武運に恵まれたご果報者じゃ...
吉川英治 「剣難女難」
便利!手書き漢字入力検索