...是れは田園生活者の特に恵まれたる幸福である...
石川三四郎 「馬鈴薯からトマト迄」
...あの様にそれぞれ一方の才能に恵まれた年長者達が...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...われ/\は富貴と権勢と美貌と若さとに恵まれた驕慢(きょうまん)な貴公子を...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...善光寺の地獄めぐりにも似た彼の辛抱強い努力が漸く報いられる機会に恵まれたのは...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...自然の美と交通の便宜とに恵まれた土地の...
豊島与志雄 「風俗時評」
...一つの恵まれた役得というのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...その中でまたも新しい高山蝶に恵まれた...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...何不自由ない恵まれた生活をしている...
中谷宇吉郎 「日本のこころ」
...生前あれほど恵まれた音楽家は...
野村胡堂 「楽聖物語」
...この女の恵まれた美しさが...
野村胡堂 「黄金を浴びる女」
...あの人に恵まれたものを完全に見わけることを妨げているじゃありませんか...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...貴方が更にもっと恵まれた状況であっても...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...幾らか恵まれた余生として...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...自分に天から恵まれた...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...あんな幸運に恵まれたかと驚かす日に逢(あ)いたいと念じているからでしたよ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...自然から恵まれた物資が産みの母である...
柳宗悦 「民藝四十年」
...八束が機会に恵まれただけでも...
山本周五郎 「竹柏記」
...よほど恵まれた素質と申上げてよろしいでしょう」「ではその道で身を立てることもできましょうか」父がそう訊いた...
山本周五郎 「日本婦道記」
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