...少し遅い子供は七年目とか十三年目とかちやんと年期を追うて出来るものなのださうだ...
薄田泣菫 「茶話」
...遅いと山が危険(あぶな)いから泊って往けと云われましたが...
田中貢太郎 「白い花赤い茎」
...……もう大分遅いようだが...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...「少し遅いぜ、記憶の名人...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...こんな遅い客を入れる事が出来ないのは明瞭だから彼はざるを積み終って電気を消そうとした...
富田常雄 「刺青」
...あんまり遅いから泊ってくるだろうと思って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...」「遅いのよ...
北條民雄 「道化芝居」
...夜も遅いが、通りは山賊の一団がうろついていた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...「斯う遅いんぢや...
牧野信一 「蝉」
...今夜もあまり帰りが遅いようなら先にやすんで下さりませ」お春は何処(どこ)か歓楽の栄(さかえ)の巷(ちまた)へでもゆくように...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...その外菓物類(かぶつるい)は清涼剤で身体に薬だといいますけれどもその種類によっては消化の遅いために午後四時から先は食べない物が色々あります...
村井弦斎 「食道楽」
...T「兎も角遅いなァ」言って居る時女中が...
山中貞雄 「右門捕物帖 三十番手柄 帯解け仏法」
...おしまが遅いので戻って来た...
山中貞雄 「武蔵旅日記」
...もう遅いからここでお別れにしよう...
横光利一 「旅愁」
...これから帰るの遅いから...
横光利一 「旅愁」
...釘勘は? 釘勘は? オオ釘勘はどこへ行ったのかと今になってあたりを見廻すのもすでに遅い話で...
吉川英治 「江戸三国志」
...「――遅いぞ、遅いぞ」麓(ふもと)に着くや、秀吉は遅れた者を振向いて、こう大声に呼んでいた...
吉川英治 「新書太閤記」
...あの抜け目のない男のことだから」「そうとは思うけれど、遅いじゃないか...
吉川英治 「八寒道中」
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