...息もつかずにこう云いました...
芥川龍之介 「白」
...わたしは殆ど息もつかずに...
芥川龍之介 「雛」
...正造は息もつかず畳こむ調子で「しかるに農商務大臣になると...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...此岸で息もつかずに見守つてゐる真柄・藤沢両君の胸中は察するにあまりある...
辰野隆 「旧友の死」
...息もつかずに飲み干しているような気がする...
寺田寅彦 「芝刈り」
...投げ出した膝の上で自分にかかえて乳首から息もつかずごくごく飲む...
寺田寅彦 「花物語」
...クリストフはもう息もつかず...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...マリユスはほとんど息もつかずに...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...伝言を扉の隙間(すきま)から相手には何を言っているのかわからぬくらい息もつかずにどなって...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...三十代はほとんど息もつかずに...
堀辰雄 「菜穂子」
...三十代はほとんど息もつかずに...
堀辰雄 「楡の家」
...息もつかずに「バネにはぢかれ」て跳ねあがる! 蚊トンボだ! さうかと思ふと...
牧野信一 「籔のほとり」
...午すぎすぐから今まで息もつかずによんで居た自分の真面目さと新らしい気持になったうれしさにはれやかな高笑をした...
宮本百合子 「お女郎蜘蛛」
...息もつかず翌日にわたって...
吉川英治 「三国志」
...息もつかずに傾けて...
吉川英治 「私本太平記」
...息もつかずに走りこんだ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...『さてこそ』と、助右は、息もつかずに、馬を返して、その通りに復命すると、神崎、堀部の二人は、顔を見あわせて、『そうかっ!』両家老に告げる...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...後も見ずに、目明しの万吉、もう、バラバラと提灯(ちょうちん)の駈けみだれている、紅梅河岸(こうばいがし)を一散にぬけて、息もつかずに、駿河台まで韋駄天(いだてん)と飛んできた――...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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