...方々に小さい息ぬきの穴があけてあるのよ...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...私も息ぬきに木蓮の木蔭を遠ざかつて...
薄田泣菫 「独楽園」
...息ぬきに銀座辺へタキシイを飛ばすこともまれではなかった...
徳田秋声 「仮装人物」
...たまには肉体的息ぬき...
豊島与志雄 「死ね!」
...彼らは小用にかこつけてちよつと息ぬきにくるのだつた...
中勘助 「銀の匙」
...その息ぬきにわざとこんな世間から離れたやうなホテルを選んで泊つたのであるけれど...
堀辰雄 「旅の繪」
...その息ぬきにわざとこんな世間から離れたようなホテルを選んで泊ったのであるけれど...
堀辰雄 「旅の絵」
...ふと息ぬきをする気になって出た旅さきで...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...また一方には本家へでも行つて一息ぬきたいやうな誘惑がしきりにするのであつた...
水野仙子 「醉ひたる商人」
...そして二日ほど息ぬきして...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...二三日息ぬきをして...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...野原へ息ぬきにゆくのもたのしみです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その息ぬきに、子供づれでヘップバーン主演の「ローマの休日」を見て、愉しかったし感心した...
吉川英治 「随筆 新平家」
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