...彼女は恩寵を受けたことを忘れず、感謝の気持ちを示している...
...その芸術家は神から授かった恩寵によって、天才的な作品を生み出した...
...人生には恩寵があることを忘れず、謙虚であるべきだ...
...彼は恩寵を受けた立場でありながら、周囲に対して傲慢な態度をとっている...
...父親の一言がきっかけで、彼女は大学に進学する恩寵を授かった...
...群小に至るまで夫々の讀者を有して文壇の一角に存在の理由を有することは感謝す可き天帝の恩寵である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...彼は「自分に惠まれた恩寵を感謝するために」讚美の歌を作つた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...露西亜の南下の如きも露西亜人は神の特別なる恩寵を受くるスラヴ人の当然の使命だと思ってもいるし...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...ぬくぬくと神の恩寵(おんちょう)に包まれたような気がした...
太宰治 「正義と微笑」
...重立(おもだち)たる余の十二名は天の恩寵によって立派に絞台の露と消えた...
徳冨蘆花 「謀叛論(草稿)」
...寛大な天帝が濫費する恩寵の秩序で以て置きかえられる...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...順三郎の恩寵を一身に集め...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私達は身にあまるこの恩寵を等閑にしてはならぬ...
室生犀星 「愛の詩集」
...おお、上天の恩寵よ、永久に我友の上にあれ...
室生犀星 「愛の詩集」
...そのような恩寵に値する何を一体持っているのか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...工藝の美は恩寵の美である...
柳宗悦 「工藝の道」
...かかる恩寵なくして...
柳宗悦 「工藝の道」
...他より恵まるる恩寵(おんちょう)である...
柳宗悦 「民藝四十年」
...柳生家への恩寵(おんちょう)篤(あつ)きにひきかえ...
吉川英治 「剣の四君子」
...かんじんな流祖の精神はいつか失って、その恩寵に馴れ、声名に驕り、生活に安んじ、不断の研きも忘れるに至ったからである...
吉川英治 「剣の四君子」
...かたじけない恩寵の賜物には堪能(たんのう)いたしたが...
吉川英治 「私本太平記」
...そして殿の恩寵は人いちばい篤(あつ)う受けておりますから...
吉川英治 「新書太閤記」
...その特別の恩寵によって...
和辻哲郎 「鎖国」
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