...彼女は恩寵を受けたことを忘れず、感謝の気持ちを示している...
...その芸術家は神から授かった恩寵によって、天才的な作品を生み出した...
...人生には恩寵があることを忘れず、謙虚であるべきだ...
...彼は恩寵を受けた立場でありながら、周囲に対して傲慢な態度をとっている...
...父親の一言がきっかけで、彼女は大学に進学する恩寵を授かった...
...群小に至るまで夫々の讀者を有して文壇の一角に存在の理由を有することは感謝す可き天帝の恩寵である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...幾多のことを運命の過分な恩寵と感ずるやうになつて來た...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...事は前者の『懺悔録(ざんげろく)』及び後者の『恩寵(おんちょう)溢(あふ)るるの記』において明(あきら)かである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...宗教と結んで自己を以て神の特殊の使命と恩寵とを併せ受け...
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...あの長者の寛大かぎりなき恩寵の結果...
高田保 「貸家を探す話」
...神の恩寵だ...
太宰治 「正義と微笑」
...それは老人の特権でもあり恩寵でもある...
種田山頭火 「其中日記」
...こうした高慢ちきな恩寵の態度は...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...神より発する恩寵である...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...人は不完全なものなれども神より発する恩寵によって完全なる神を所有することを許されるのである...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...皇室の恩寵とにあったような気がする...
中谷宇吉郎 「雪今昔物語」
...村長さん! それはもう誰でも知つとることです! あなたが廷室の恩寵に浴されたといふ話なら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...この場合判決を下す者は固より恩寵といふものではない...
三木清 「歴史哲學」
...宮仕えに出すと帝王の恩寵(おんちょう)が一人に集まって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...神様からなしくずしに命を差引いていただいている人々は御恩寵に浴しているのだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いかなる非情な主知主義者といえども持ち合せているにちがいないその感情――感情をパスカルは神の恩寵物だという...
横光利一 「夜の靴」
...それを見まもる者はその血の歓びを神の恩寵として感じている...
和辻哲郎 「『偶像再興』序言」
...(一)悪魔は神の恩寵を失ったものである...
和辻哲郎 「鎖国」
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