...君たちは、どうしてそんなに、恥も外聞もなく、ただ、ものをほしがるのだろう...
太宰治 「如是我聞」
...かんにんしてください」それこそ恥も外聞もなく泣きだすのをみると...
壺井栄 「二十四の瞳」
...恥も外聞もなく物質的で...
中島敦 「かめれおん日記」
...もう恥も外聞もなく...
中谷宇吉郎 「ピーター・パン」
...恥も外聞もなく眠りこけた振りをしているのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...手拭をすっとこ冠りに四十男の恥も外聞もなく踊り狂うのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...恥も外聞もなく訊き歩かせました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...恥も外聞もなく泣くのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...恥も外聞もなく眞太郎にへばり付き...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――彼は、嘗て、想像で描き、再読して、恥で、火になり、堕落を覚えたといふ旧作中の主人公を、いつの間にか今は身を持つて体験してゐる怖ろしい廻り合せに戦きながらも、恋しい女の為なら、恥も外聞もなく、ピエロにでも、ラスカルにでも豹変するを辞さない! といふやうな思ひがした...
牧野信一 「小川の流れ」
...私の……私のほうこそ……小さいときからいろいろ手塩にかけて頂いていて」もう恥も外聞もなくおろおろおろおろ泣きだしてしまっていた圓朝だった...
正岡容 「小説 圓朝」
...恥も外聞もなくやって来たんです...
山本周五郎 「おれの女房」
...恥も外聞もなく泣きごとを並べた木内桜谷の姿が...
山本周五郎 「へちまの木」
...わけて、禄高の多い老臣ほど、滑稽(こっけい)なくらい、恥も外聞もなく、隠れこんだ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...恥も外聞もなく、逃げさえすればよいと思うくらいなら、なんのこんな所から出てしまうのは易(やす)いが、それがわしには出来ないことだから、静かに折を待っていたのだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...劇場を出た時には三人とも歓びのあまり、酔いつぶれた人のように、気の狂った人のように、恥も外聞もなく、よろめいて歩いた...
和辻哲郎 「エレオノラ・デュウゼ」
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