...嘆願するように哀恕(あいじょ)を乞(こ)うように古藤や倉地や愛子までを見まわした...
有島武郎 「或る女」
...まあ恕(じょ)すべきであると考えたであろう...
ストックトン Francis Richard Stockton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...全く『大阪』との約束上より出でたる事と御海恕願候...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...希くハ諒恕せられん事を...
田中正造 「非常歎願書」
...仁恕(じんじょ)勤倹(きんけん)...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...彼らに向かって何を恕(じょ)しがたいことがあったろう...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...自己の標準があるだけでもこっちの方が恕(ゆる)すべく貴ぶべし――といったらどんな奴が出て来るか分らぬが...
夏目漱石 「模倣と独立」
...忠恕(ちゅうじょ)のみ矣(い)と云われた事がある...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...なにとぞ御寛恕(ごかんじょ)くださいますよう...
火野葦平 「人魚」
...また恕(じょ)するに足らず...
福沢諭吉 「日本男子論」
...先生は若いときから読書が好きで松岡恕菴(まつおかじょあん)の門に学び本草の学を受けた...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...『死があらゆる罪障を恕(ゆる)すまで...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...氏名なども間違っている人があるかも知れないが筆者の記憶の粗漏として諒恕御訂正を仰ぎたい...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...ただ粗漏蕪雑(ぶざつ)のまま大体を取纏めて公表を急がなければならなくなった筆者の苦衷を御諒恕の程幾重にも伏願する次第である...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...(知名の人に関係がありますので文中の固有名詞を符号にしたことを御諒恕願います)...
夢野久作 「所感」
...恕(じょ)さなければならなかった点は多い...
吉川英治 「新書太閤記」
...最後の御仁恕(ごじんじょ)を仰ぎまする...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...ご諒恕(りょうじょ)をねがいたい...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
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