...※の如きは未(いまだ)恕(じよ)すべし...
芥川龍之介 「骨董羹」
...御寛恕(ごくわんじよ)下さい」と云ふのがあつた...
芥川龍之介 「本の事」
...自分たちの力では手に余るのだから推恕(すいじょ)していただきたいと書いてあった...
有島武郎 「或る女」
...「寛恕(かに)して頂戴よ」と云つて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...徳義上まだしも恕(ゆる)すべきである...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...それもまた恕すべき節がないではない...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...信仰によって永島の心には焦躁にかわって寛恕が宿り周囲を眺める目がちがってきた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...わたしがこの本のなかでこれらの質問の若干を答えようとするのを寛恕(かんじょ)していただきたい...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...尚オ、余ハ無情ナル父親タリシコトニツイテ、彼ノ寛恕ヲ乞ウ...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「無駄骨」
...この際おり入って将校諸君の寛恕を願いたいことは...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...高浜さんには礼を失した点も多かろうと思うが昔に免じて御宥恕(ごゆうじょ)を願いたい...
寺田寅彦 「高浜さんと私」
...まだ恕すべき点がある...
戸坂潤 「哲学の現代的意義」
...このことを読者にも諒恕して貰いたい...
豊島与志雄 「「草野心平詩集」解説」
...大阪府会議長の薄恕一氏と...
直木三十五 「死までを語る」
...熙は初め中村敬宇(なかむらけいう)の同人社に入り後に佐藤牧山(さとうぼくざん)と信夫恕軒(しのぶじょけん)との二家について学を修め...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...この恕(じょ)と申すのが取りも直さず公徳の出所(しゅっしょ)である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...細君を恕(じよ)せようと思ふと同時に...
森鴎外 「魔睡」
...御仁恕(ごじんじょ)をもって...
吉川英治 「新書太閤記」
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