...何(ど)うぞ私(わたくし)の罪(つみ)をお恕(ゆる)し遊(あそ)ばして...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...この僧冠を戴きて君が御諭を乞ひ奉る事を恕し給へ...
マルセル・シュヲブ Marcel Schwob 上田敏訳 「法王の祈祷」
...多少これを恕せむとするもまた已(や)むを得ざるに出づといへども...
津田左右吉 「仏教史家に一言す」
...いくぶんの寛恕(かんじょ)をもってこれに臨むということもできるかもしれない...
寺田寅彦 「破片」
...まだ恕すべき点がある...
戸坂潤 「哲学の現代的意義」
...恕み小言を並べられるに違いないと思っていた彼は...
豊島与志雄 「狐火」
...ヒトラー氏の信義に悖る行動を恕すことができないのだと書いてあつたさうだ...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...恕(じょ)の道を忘れて情を痛ましめたるものにして...
福沢諭吉 「日本男子論」
...お恕(ゆる)し下され!)そのことで私は一時間ばかり前にあの女(ひと)が恐ろしく眞面目(まじめ)になるやうなことを云つてやつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...」「恕(ゆる)してくれますか...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...しかし怒る人間は怒を表はさないで憎んでゐる人間よりもつねに恕せらるべきである...
三木清 「人生論ノート」
...メフィストフェレスこん度だけは特別で恕(ゆる)して遣る...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...多少恕(じょ)すべきものがある...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...御寛恕(ごかんじょ)の一片を...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...二年も前からの旧約をお待ちくだすった寛恕(かんじょ)の手前にも...
吉川英治 「随筆 新平家」
...御諒恕をねがいたい...
吉川英治 「随筆 新平家」
...すなわち仁を実現し忠恕(ちゅうじょ)を行ないさえすれば...
和辻哲郎 「孔子」
...だから彼は日乗の乱暴を寛恕すると共に...
和辻哲郎 「鎖国」
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