...恐ろしさに両手で顔をおおいながら部屋のすみに退(さが)って行った...
有島武郎 「或る女」
...ゾッとするような恐ろしさが背筋をながれた...
海野十三 「少年探偵長」
...なおも恐ろしさの餘りか...
海野十三 「地球盗難」
...こんどというこんどは恐ろしさにたまりかねた...
海野十三 「超人間X号」
...流石(さすが)の北川氏も余りの恐ろしさに...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...この子供の頭に滲み込んだ恐ろしさはそう容易(たやす)くは抜け切らなかった...
寺田寅彦 「家庭の人へ」
...なんだか「運命」の迫って来る恐ろしさと同じように...
寺田寅彦 「病院の夜明けの物音」
...なんという恐ろしさだろう! 深い闇(やみ)...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...恐ろしさのあまり...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...その努力の恐ろしさに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...間歇遺伝の恐ろしさは...
野村胡堂 「焔の中に歌う」
...千種十次郎ももう一度背筋の寒くなるような恐ろしさを感じました...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...その悪いことは全部その通りさ! 金や宝石によって覆われていたローマの恐ろしさを風刺したユウェナリスでもお手上げだろうね」あくる日...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...ますます自分たちを追っかけて来るエジプト船(ぶね)の恐ろしさは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...しかし例によって幕の間から翁が見ているのが恐ろしさに後見を呼ぶ事さえ忘れて舞い続けた...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...広い野原の恐ろしさ...
夢野久作 「白髪小僧」
...ひとの秘密を知ったことの恐ろしさがついにはわが身の患(わずら)いとまでなっていた...
吉川英治 「私本太平記」
...「あ!」ボートルレは思わず恐ろしさに声を挙げた...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
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