...手のつけようのない毛だものなのだよ……」四桃太郎はこういう罪のない鬼に建国以来の恐ろしさを与えた...
芥川龍之介 「桃太郎」
...恐ろしさに両手で顔をおおいながら部屋のすみに退(さが)って行った...
有島武郎 「或る女」
...自分の心の恐ろしさにまどいながら...
有島武郎 「或る女」
...三友のオルソドクシーの恐ろしさを説いたのである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...生埋めの恐ろしさは...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...恐ろしさに震え上った...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...こうした誤審の恐ろしさをも考えて貰いたいのです」「きっとお望みどおりに伝えます」と私が請合(うけあ)った...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「自責」
...云い知れぬ恐ろしさを覚えたものでござります...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...番頭さんが突き落したとは言やしない」平次の言葉の裏に潜む意味の恐ろしさに怯(おび)えたものか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その罪の恐ろしさに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...生きることの恐ろしさを切々と覚えながら...
北條民雄 「いのちの初夜」
...世間の改宗を勧め・審判の日の恐ろしさを説く・言葉の次に(まったくこういう題目のものものしさ・かしこさ・の下に欺瞞(ぎまん)は最も容易に行われるのである)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...向(むこ)うの峯より何百とも知れぬ狼此方へ群(む)れて走りくるを見て恐ろしさに堪えず...
柳田国男 「遠野物語」
...この言葉を聞きて恐ろしさよりも先にはっと思いたりしが...
柳田国男 「遠野物語」
...天罰の恐ろしさを...
山本周五郎 「お美津簪」
...すると又あたりの様子が変って来て、何の影も見えなくなり、水は死んだ人の肌のように冷たく、静かに、動かなくなりましたから、その恐ろしさ、気味の悪さ...
夢野久作 「白髪小僧」
...チロルの山の恐ろしさ美しさを寄せ書きしてまた遅くまで話し込んだ...
横光利一 「旅愁」
...恐ろしさにオドオドして...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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