...吹雪の恐ろしさは遇って見ねば分らない...
板倉勝宣 「春の槍から帰って」
...祟(たたり)が恐ろしさに祠(ほこら)を建てて祀(まつ)ろうと思って...
井上円了 「おばけの正体」
...彼は犯人の着想のあまりの恐ろしさに...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...もう全快に近づいて杖を突いて散歩をする他の病室の患者などは恐ろしさうに此戸外を通り過ぎた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...本当に神をでも涜したような恐ろしさを覚えた...
豊島与志雄 「神棚」
...彼は恐ろしさのあまりぞっと寒くなった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼は一種の不安な恐ろしさと或る神秘な喜びとを心に感じた...
豊島与志雄 「少年の死」
...恐ろしさのあまり...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...恐ろしさを感じた...
直木三十五 「南国太平記」
...恐ろしさに冷汗の出る思いで...
中島敦 「狼疾記」
...七年再度の大飢饉の恐ろしさは...
野村胡堂 「黄金を浴びる女」
...二江戸の火事の恐ろしさは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――仏罰の恐ろしさ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...人気といふものゝ恐ろしさ――然し此の場合はエノケン文芸部の企画的失敗が不入のもとなのだから...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...わざわざ人住まぬ広野の恐ろしさを追い求めているかを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あまりの恐ろしさに馬も人も一所に集まりて...
柳田国男 「遠野物語」
...あんまりの恐ろしさに眼をまわしてしまいました...
夢野久作 「オシャベリ姫」
...集まっている者は皆その顔付の恐ろしさに...
夢野久作 「白髪小僧」
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