...余り恐れ入りますからとか何とか云って...
芥川龍之介 「妖婆」
...」「どうも恐れ入ります...
泉鏡花 「婦系図」
...私の方では一さいあなたがたにはお會ひ申しませんからつて、恐れ入りますが、さう言つて歸して了つて下さいまし...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...「そんな權幕でおたづね下すつては恐れ入ります...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...「夫人、お相手を願えまいか?」「ハ、恐れ入ります、殿下」と夫人は裳裾(もすそ)を抓(つま)んで、会釈した...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...やっぱりそうだったんですね」「恐れ入ります」「で...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...貴公は弱いのう」「恐れ入ります」四ツ本は...
直木三十五 「南国太平記」
...こちらから伺わなければならないのにお出で下さって恐れ入りますというようなことを云ったと覚えている...
中里介山 「生前身後の事」
...泊りたい者には部屋の空(あ)いている限り泊めてやらなくてはならぬ」「恐れ入りまする」「今...
中里介山 「大菩薩峠」
...洗ったらいいでしょう」「まことに恐れ入ります」「幸内」「はい」「こうして車井戸の水を汲み上げていると...
中里介山 「大菩薩峠」
...――」「前以つてお屆けぢや恐れ入ります」「市之助は人手にかゝつて殺されたに違ひない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...君のことを教えた」「恐れ入ります...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...」「恐れ入ります...
室生犀星 「姫たちばな」
...学生恐れ入りますが...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...「これは……お手ずから恐れ入りまする」赤猪口兵衛は腰に挿した渋団扇を一枚取ってサラサラと筆を揮って差出した...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...何とも恐れ入りまするが...
吉川英治 「大谷刑部」
...はなはだ恐れ入りますが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「あ、恐れ入りますが、細かいのを持ちあわせはござんすまいか」「つりは要(い)らん……ところで……しばらくの間邪魔ではあろうが、この二人の子供をここに預かっておいてくれぬか、だいぶ疲(つか)れておるのでな」「じきにお戻りなさいましょうか」「うむ、船の出るまで!」フイとどこかへ見えなくなった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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