...私は陶器のことで興奮していたればこそ、恐れ気もなく、こんな暗い、騒々しい洞窟中に、百足の雨をあびてしゃがんでいることが出来たのである...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...「恐れ入りますが...
薄田泣菫 「茶話」
...風雪にさらされる恐れもなく...
太宰治 「津軽」
...「狐の腕前もこれ位のものだよ」そして狐のまたくるのを恐れてますます備えをしていた...
田中貢太郎 「胡氏」
...金子もために却(しりぞ)けられんことを恐れ...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...しかし話をし合うことが恐れられた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...兄は何物も恐れません...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...一種の神聖な恐れをもってその前から退いた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...今はかへつて御客の狡猾(こうかつ)なるに恐れをなすといふに至つては人心の下落呆(あき)るるの外はなし...
永井荷風 「桑中喜語」
...なんとも恐れ入りましたことでございまする...
中里介山 「大菩薩峠」
...同時に金以上の趣味とか文学とか人生とか社会とか云う問題に関しては金持ちの方が学者に恐れ入って来なければならん...
夏目漱石 「野分」
...あなた方は私がその盲目(まうもく)な兇猛さをもつた彼を恐れたとお思ひになるか?――若しさうだとしたら...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...親の弱点を遺伝するかもしれぬという恐れから...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...「恐れ入りました」と云ふより外...
森鴎外 「最後の一句」
...だから誰も恐れ敬(うやま)っている...
柳宗悦 「陸中雑記」
...J・I・Cの団員が貴方(あなた)の名声を恐れていたからであります...
夢野久作 「暗黒公使」
...夕闇が深まると共にスペイン人はインカの脱出を恐れて思い切ってその命を絶とうとさえ試みたが...
和辻哲郎 「鎖国」
...私は彼についての解釈があまり自分勝手になっていはしないかを恐れている...
和辻哲郎 「「ゼエレン・キェルケゴオル」序」
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