...強弱強者とは敵を恐れぬ代りに友人を恐れるものである...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...自分達の頭脳の分量を測度される恐れがある...
内田魯庵 「家庭の読書室」
...それは、あのように彼の寵愛(ちょうあい)を受けていた、かの小間使いさえもが、恐れをなして、飛びのいたほどでありました...
江戸川乱歩 「鏡地獄」
...二)新人を恐れずこの頃の私の目にふれるだけでも月に何千何万という句がある...
高浜虚子 「俳句への道」
...本所(ほんじょ)一円の旗本御家人が彰義隊に加勢をする恐れがあるので...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...神を恐れぬこの傲慢...
太宰治 「女の決闘」
...夫に知られるのを何よりも私は恐れた...
谷崎潤一郎 「鍵」
...なるほど確かにこれならば少なくともインテリ的ではない!だが彼等愛国団体が恐れているものは...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...僕は現時の国家主義に賛成もしなければ恐れもしない...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...または非常にうれしいものに対して恐れをいだくところが矛盾しているのか...
夏目漱石 「三四郎」
...「解るんですかは少し恐れ入りましたね...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...恐れる理由はもちろんなかった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...恐れて四方に遁逃(とんとう)する者あり...
福澤諭吉 「故社員の一言今尚精神」
...松王 恐れながら...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...サメは仕打ちを恐れて近寄らず...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...東宮にお立てになることは世上の批難を恐れて御実行ができなかったのを...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それがやがて奪い去られるだろうと恐れるからこそ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その男は私の母が怒るのを恐れてか...
柳田国男 「山の人生」
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