例文・使い方一覧でみる「恍」の意味


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...トツクやマツグも惚(うつとり)としてゐたことは或は僕よりも勝つてゐたでせう...   トツクやマツグも恍惚としてゐたことは或は僕よりも勝つてゐたでせうの読み方
芥川龍之介 「河童」

...全く心の働きの一切を失つて、唯、として、茫として、蕩として、目前の光景に我を忘れて居た自分が、此時僅かに胸の底の底で、あるかなきかの聲で囁やくを得たのは、唯次の一語であつた...   全く心の働きの一切を失つて、唯、恍として、茫として、蕩として、目前の光景に我を忘れて居た自分が、此時僅かに胸の底の底で、あるかなきかの聲で囁やくを得たのは、唯次の一語であつたの読み方
石川啄木 「葬列」

...そして惚(うっとり)となっている顔を見て...   そして恍惚となっている顔を見ての読み方
泉鏡花 「縁結び」

...君を惚たらしめたあの笑顏にまた逢はうなどと望み給ふな...   君を恍惚たらしめたあの笑顏にまた逢はうなどと望み給ふなの読み方
レミ・ドゥ・グルモン Remy de Gourmont 上田敏訳 「落葉」

...ある朝は銀行へ出勤することも忘れて惚(うっとり)と書斎の窓越しに...   ある朝は銀行へ出勤することも忘れて恍惚と書斎の窓越しにの読み方
橘外男 「陰獣トリステサ」

...惚(こうこつ)として身を震わしながら声高に...   恍惚として身を震わしながら声高にの読み方
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」

...復讐(ふくしう)跡あり(くわう)として血痕(けっこん)...   復讐跡あり恍として血痕の読み方
中里介山 「大菩薩峠」

...庄次は惚として白瓜を見て居ました...   庄次は恍惚として白瓜を見て居ましたの読み方
長塚節 「白瓜と青瓜」

...詩的惚もミツチリと感じられ...   詩的恍惚もミツチリと感じられの読み方
中原中也 「詩壇への抱負」

...惚とその顔を眺め...   恍惚とその顔を眺めの読み方
久生十蘭 「湖畔」

...惚(うっとり)となって...   恍惚となっての読み方
二葉亭四迷 「平凡」

...私といへども空飛ぶ鳥と想ひを交す底の惚境に誘はれました...   私といへども空飛ぶ鳥と想ひを交す底の恍惚境に誘はれましたの読み方
牧野信一 「満里子のこと」

...空想に浮ぶ沼津の風光の美しさに我知らず惚(うっとり)したように呟いた...   空想に浮ぶ沼津の風光の美しさに我知らず恍惚したように呟いたの読み方
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」

...惚(こうこつ)ともとれる虚脱の色に掩(おお)われ...   恍惚ともとれる虚脱の色に掩われの読み方
山本周五郎 「花も刀も」

...それを見(みと)れているきりである...   それを見恍れているきりであるの読み方
夢野久作 「路傍の木乃伊」

...淵は今「みづすまし」の美くしい命の「渦巻つなぎ」に満ち、この芸術家的な虫の支配のもとに、見るは唯だメロデイの淵、惚の淵、青い淵...   淵は今「みづすまし」の美くしい命の「渦巻つなぎ」に満ち、この芸術家的な虫の支配のもとに、見るは唯だメロデイの淵、恍惚の淵、青い淵の読み方
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」

...人々みな惚と聞きほれていた...   人々みな恍惚と聞きほれていたの読み方
吉川英治 「三国志」

...彼らの法悦がいかに強く芸術的惚に彩(いろど)られているかの一点である...   彼らの法悦がいかに強く芸術的恍惚に彩られているかの一点であるの読み方
和辻哲郎 「日本精神史研究」

「恍」の読みかた

「恍」の書き方・書き順

いろんなフォントで「恍」

「恍」の英語の意味

「恍なんとか」といえば?  


ランダム例文:
神洲   めぐり合せ   根幹をなす  

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