...猶自ら恃むところを保持しなければならぬ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...もはや恃むところがありません...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...もう衰えて更に恃むところがございません...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...ぐんぐん出世して吾と吾が力を恃む事が出来るやうになり...
薄田泣菫 「茶話」
...自らの力を恃む大人物は...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...我が待つあるを恃むべしと...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...それとも日本官吏たるの名譽以外に自ら恃むところがあつて...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...唯だ伯は聰明自ら恃むが故に毫も衆俗を送迎して人望を收めむとすることなく...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...唯だ伯は聡明自ら恃むが故に毫も衆俗を送迎して人望を収めむとすることなく...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...内に恃むところある者の微笑がそこに見られる...
豊島与志雄 「高千穂に思う」
...多勢(たぜい)を恃む折助...
中里介山 「大菩薩峠」
...自力をばかり恃む傾向があり...
中原中也 「詩壇への願ひ」
...しかも脆弱(ぜいじゃく)恃むにたらず...
日野強 「新疆所感」
...だから実さんの恃むところは唯一つ「不退転の勇気」そのものである...
夢野久作 「実さんの精神分析」
...ただ恃むは、わが瞳(ひとみ)猶光れり、水の底の黄金(きん)の如く...
與謝野寛 「妄動」
...魏帝はさっそく力と恃む司馬懿(しばい)仲達を招いて...
吉川英治 「三国志」
...世に恃む師があると思ったのが不覚と悔まれもする...
吉川英治 「宮本武蔵」
...――もう恃むまい...
吉川英治 「宮本武蔵」
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