...霊魂の世界に奇しき光を放つ怪異なるものゝ美しさ! 之はヘルンの異常な趣味性癖に適(かな)ふものであります...
稲垣巖 「父八雲を語る」
...その人の面相が見るから怪異な怖ろしいものであつたら...
相馬御風 「実物と模型」
...この怪異な物語に私は驚かされはしなかったが...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...その煙は水平線にそびえ立つ怪異な樹木のようだった...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「グローリア・スコット号」
...なぞから成る怪異な言語を強(し)い...
永井荷風 「監獄署の裏」
...その形は多少怪異なものですが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...すぐ近いところにそびえ怪異な相貌(すがた)が食はうとする...
萩原朔太郎 「青猫」
...かうした顔全体から来る印象はどことなく怪異な...
北條民雄 「青年」
...怪異な事実によってスタアトした空想は...
牧逸馬 「沈黙の水平線」
...怪異な状態をもりあげていった...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...その非現実で怪異な状態にとりつかれてい...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...孫策の寝殿には怪異なる絶叫がながれた...
吉川英治 「三国志」
...……えうれいぼしえうれいぼし天王寺の妖霊星怪異な舞と歌ごえが...
吉川英治 「私本太平記」
...怪異な顔をつき出した...
吉川英治 「親鸞」
...蜘蛛太は手下の中から怪異な顔を出した...
吉川英治 「親鸞」
...見当のつかない顔した怪異な小男が...
吉川英治 「親鸞」
...おれより怪異な魔ものが住んでいるじゃねえか...
吉川英治 「親鸞」
...怪異なその顔へかむると...
吉川英治 「宮本武蔵」
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