...どうも下宿屋は思わしくない...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...乗客の有るのと無いのとでは――殊に天候の思わしくない時なぞ...
大庭武年 「旅客機事件」
...身体が思わしくないものですから...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...生家の暮らし向きが思わしくないので...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...思わしくない顔を見せたので...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「サセックスの吸血鬼」
...どうも思わしくないらしい...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...大勢(たいせい)は思わしくないが...
中谷宇吉郎 「画業二十年」
...金属の硯は思わしくないことになる...
中谷宇吉郎 「硯と墨」
...どうも思わしくないから...
林芙美子 「新版 放浪記」
...お父さんの方も思わしくないと云うたよりだし...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...内職のミシン仕事も思わしくないので...
原民喜 「永遠のみどり」
...思わしくないという蝦夷の土地柄とむぞうさに結びついた...
本庄陸男 「石狩川」
...聞くことは何ひとつとして思わしくない蝦夷でござれば...
本庄陸男 「石狩川」
...どうも御容態が思わしくないので...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あまり思わしくないんですけれど...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...どうも思わしくないのでねえ」爺さんはお絞りをひろげて気のすむまで顔から頸のあたりを撫でまわすとそれを手綱にしぼって一本にひきのばしたのをはすかいに背中へ渡して銭湯の流し場にでもいる時のように歯の間からしいしいと云いながら擦っている...
矢田津世子 「神楽坂」
...やっぱり御体が思わしくない様子で憩われる...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...今日も三回十枚ばかり書いたが思わしくない...
山本周五郎 「青べか日記」
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