...まず物になるには十年も掛かる……どうもこれは思い切りなすったがよかろう」などと相手になってくれませんので...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...自分の判断を思い切り信頼し得た人々です...
太宰治 「渡り鳥」
...そう云う点を曖昧(あいまい)にしておくから別れるのにも思い切りが悪くなるんだ」「けど...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...そこへゆくと、お母さんは呑気でもあるし、思い切りがいい...
豊島与志雄 「自由人」
...と思い切り悪く苦笑しくいた...
豊田三郎 「リラの手紙」
...それぞれ足を思い切り高く上げ手を大きく振りつつ...
中島敦 「環礁」
...雪消の真(ま)清水を思い切り啜って...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...思い切り荒れていた...
中谷宇吉郎 「壁画摸写」
...思い切りのわるい連中が...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...思い切り突っ込んでみようと思うが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...思い切り引っ叩(ぱた)いてみましょうか」聟から岡っ引に戻ったガラッ八は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私は人に隠れて思い切り足を掻(か)いていた...
林芙美子 「新版 放浪記」
...ラスチニャックは思い切り綺麗な服を着て...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...やがて思い切りわるく二歩三歩(ふたあしみあし)...
二葉亭四迷 「浮雲」
...横倒しに思い切り投げ倒したかと思うと...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...思い切り何の遠慮もなく復讐する瞬間の快さは...
宮嶋資夫 「恨なき殺人」
...自治制を思い切り腐敗させたい...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...葉巻の煙を思い切り高々と吹上げた...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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