...外貌が一変して我意のない思い切りのいい...
有島武郎 「私の父と母」
...ついに絶望して思い切り...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...それさえ思い切りました...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...あるだけのものは皆酒にして思い切りよく飲んでしまった...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...まず物になるには十年も掛かる……どうもこれは思い切りなすったがよかろう」などと相手になってくれませんので...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...思い切りむだ使いして...
太宰治 「斜陽」
...大船に乗った気で一つ思い切り派手に年越しをするんだね...
太宰治 「新釈諸国噺」
...思い切り苦言を呈する事にしている...
太宰治 「新郎」
...私はふっつりと詩三昧(ざんまい)を思い切り...
太宰治 「男女同権」
...思い切りがいいものだ...
太宰治 「パンドラの匣」
...四脚は一八〇プロセントくらいに、眼と眼はうんとくっつけるか、思い切り開いて、さてこの腕をどうやろう...
寺田寅彦 「二科狂想行進曲」
...とに角今日の新聞と新聞記者とは支配者から思い切り抑えられているのである...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...思い切り体と体とぶっつけ合って...
永井隆 「この子を残して」
...思い切り荒れていた...
中谷宇吉郎 「壁画摸写」
...そのぶら下がる当人は旗を持って思い切りよく塹壕の中へ飛び込んで...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...思い切り下手な字でねえと――」「下手な字が入用なんで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...稼業柄思い切り汚造(きたなづく)りな暮し向きだから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...銀行の横を曲ろうとしたその男の黒い影へ私は思い切りビールびんをハッシと投げつけた...
林芙美子 「新版 放浪記」
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