...外貌が一変して我意のない思い切りのいい...
有島武郎 「私の父と母」
...若い才能は、思い切り縦横に、天馬の如(ごと)く走り廻るべきだと思っています...
太宰治 「風の便り」
...Bデッキの上まで来るとあなたは腕をあげ脚(あし)を思い切り蹴上(けあ)げている...
田中英光 「オリンポスの果実」
...そう云う点を曖昧(あいまい)にしておくから別れるのにも思い切りが悪くなるんだ」「けど...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...思い切りいうてやりなさったら...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...きみは思い切り小っぽけな虚栄心に駆られて...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...私は思い切り脚を開いて...
外村繁 「澪標」
...思い切り荒れていた...
中谷宇吉郎 「壁画摸写」
...思い切りお賽銭(さいせん)をあげて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...旅籠(はたご)だけは思い切り弾んで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...思い切り冒涜的で...
野村胡堂 「猟色の果」
...臆病な私の手はしっかり廻転椅子にすがっているオーイ誰でもいい思い切り私の横面をはりとばしてくれそしてはいているスリッパも飛ばしてくれ私はゆっくり眠りたいのだ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...それからやさしい腕木を思い切りそっちの方へ延(の)ばしながら...
宮沢賢治 「シグナルとシグナレス」
...思い切り莫大なお金をお茶屋に渡して...
夢野久作 「狂人は笑う」
...思い切りヤングに飛び付いてやったわ...
夢野久作 「支那米の袋」
...……もう思い切り小さくなって...
夢野久作 「支那米の袋」
...羞恥心が思い切り摺り切れております...
夢野久作 「鼻の表現」
...こんな不忠不孝を勧める悪人と分ればかえって思い切りがよい」軍使の首を刎ねて...
吉川英治 「三国志」
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