...彼ほど怖いものは無かった...
ギィ・ドゥ・モオパッサン Guy de Maupassant 秋田滋訳 「狂人日記」
...男を怖いもの、厳(いか)めしいものゝ様に思ふのは、世間知らずの娘時代に多いことで、人の妻となり母と成つた女の眼には、男は怖いものでも厳めしいものでも無く、親しみ易い与(くみ)し易い無邪気なおめでたいものとしか映らないのです...
伊藤野枝 「新らしき婦人の男性観」
...倭文子は怖いもの見たさに...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...そんなに怖いものは出て来ないのだよ」と祖母は私の頭を撫(な)でて...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...『何も怖いものなんかありやしないやい...
田山録弥 「花束」
...怖いもの見たさの及び腰で下を覗いている...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...彼らは姉に叱られるのが怖いもので「泣虫毛虫...
中勘助 「銀の匙」
...怖いものなんてあるものか」「そ...
中里介山 「大菩薩峠」
...怖いものか――」林の蔭から姿を現わしたのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...死という怖いものが潜(ひそ)んでいるかのように...
夏目漱石 「行人」
...――怖いものじゃありませんか」八五郎は囁(ささや)きます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...闇の中からサツと娘の首筋を苅つたとしたらどんなものです」「危いな」「鎌ほど怖いものはありませんよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...随(したがっ)て世の中に怖いものがない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...三郎 怖いもの知らずのことをする...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...怖いものがあった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...怖いものなんてありません」コニーが止めようとした時グレイスが言った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...唄う)怖いものづくしを申そうなら...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...怖いものとする方が...
吉川英治 「新書太閤記」
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